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小畑くんは、キャベツが好きである。
寮の部屋で、一日中食べている。
小畑くんは変わっている。
「僕は卵から生まれたんだ。」
と僕に打ち明けた。
僕は、それを信じなかった。
小畑くんは大学の庭が好きで、よく上機嫌で散歩をした。
歩きながら、花に口づけをして回った。
ある日小畑くんは、寮の部屋から出て来なくなった。
三日目、さすがに心配になった僕は、寮母さんに鍵を借りて部屋に入った。
薄暗い部屋の隅に、緑色の葉のような物で出来た大きな塊があった。
近づいて見ると、中に人が丸くなって眠っていた。
それは小畑くんだった。
小畑くんは、
「う~ん。」
と眠そうに言ってゆっくりとその緑色の塊から出た。
小畑くんは裸だった。
僕は驚いた。
小畑くんの背中に羽が生えていたのだ。
真っ白い羽だった。
僕が驚いて、
「君は、いったいどうしたんだい?
羽が生えているじゃないか!」
と言うと、小畑くんは、
「ああ、これは羽化だよ。」
と平気な顔で言った。
「見給え。
綺麗な羽だろう?
僕は、モンシロチョウなんだ。
じゃあ、もう行くよ。
さよなら。」
と別れの挨拶をした。
小畑くんは、そのまま窓の外に飛んで行った。
小畑くんの羽から、キラキラした粉が舞った。
小畑くんとは、それきりである。
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(笑)
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