先生と一緒に隣のクラスへ移動する
廊下を歩いている時、緊張で心臓が跳ね上がってしまう、木村という人は優しいのだろうか、、、
もし怖そうな人だったらどうしようか。
そんなことを悶々と考えながら隣のクラスに着いてしまった
『おーい木村いるかー?』
先生が教室全体へ届くぐらい大きな声でいきなり喋りだしたからちょっとびっくりして逆に緊張が少し溶けたような気がする
『はい』
そう言って身長が高い人がやってきた
身長は下手したら180ぐらいありそうな人で
短髪でさっきまで色んな人が集まった輪の中心にいるような人だった
身長が高い人は迫力があるな、、
『お、真琴!』
『あ、、』
『あー、木村もある程度のことなら聞いているだろう』
『あ、はい記憶喪失だってことぐらいは』
『お前ら仲良かっただろ、また仲良くしてやってくれ』
『あー、なるほどわかりました』
そう先生が言うと木村は僕へ目線を向けた
『あー、どう言えばいいんだろうな、、』
『まぁ、久しぶり俺の名前は木村 優斗(きむらゆうと)』
『あ、えっとごめん、何も思い出せなくて』
『全然大丈夫ここじゃなんだから移動しよ』
『うん』
『じゃ後はよろしくなぁ』
と先生はいいその場を立ち去っていく
正直心細い、、、
『じゃ、あっちの空き教室行こ』
『うん』
『こうやって話すのは随分久しぶりだな』
『って言っても覚えてないのか、、』
『ごめん、』
『いや、真琴は悪くない』
『ただ、1つ気になることがあってさ』
木村がそういうとなんだか一瞬空気が冷たくなった
なんか、氷漬けにされてるような、
木村にこれ以上言わせたらいけないような
『な、何が気になるの、、』
これ以上言わせちゃダメかもしれない
でも、、聞きたいと思った、
この言わせてはいけないっていうのは、
記憶があった頃の俺が本能的に止めてるのかもしれないけどなんだか聞かなければいけない気がした、
『真琴、ほんとに事故なのか?』
『え?』
『どういうこと?』
『俺さ真琴が救急車で運ばれた直後に真琴のことを見たんだけどさ、』
『首が人の手で締められたあとがあったんだよね』
『え、、?』
『次の日に見に行った時は無くなってたんだけど』
『くっきり着いてた、、、』
僕の首に?閉められた跡、?
え、だって僕は事故で、、
事故で、、
『あ、でもあんまり気にすんなよ』
『真琴は、覚えてないし、』
『勘違いかもだし、、』
『それより真琴は、記憶があった時の真琴のこと知りたいんだろ?』
『あ、うん、、』
正直めちゃめちゃ気になるけど、、
でも気にすんなって言われたし、、
今は前の僕のことを、、
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