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引き続き

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Kn side



気に入らない。

え?、何がって?

スマイルが気に入らない。

大切な仲間を傷付けといて呑気に寝てるこいつが嫌い。

良かったな、スマイル。刺した相手がなかむで。

なかむが止めてなかったら俺はお前を殺してたと思う。

良かったな、スマイル。念願の魔法を手に入れられて。

ただお前はやり方を間違えた、今なかむはピンピンしてるけど、それが俺達以外の奴らならきっと死んでいる。



きっとこいつは暫く起きない、起きたとて体が魔法に耐えられなくて何か起こるだろう。

はたまた両方か。


Nk「きんとき、落ち着いて。」


俺は余程殺意が剥き出しになっているらしい。


Kn「落ち着いてる。」


嘘だ、友達が、否、家族同然のやつが家族同然だと思ってたやつに刺されて血を流したんだ。


Nk「何魔法なのか分からない。」


突然そんなことを言う。


Kn「…え?」


どういうこと…?、何魔法か分からないなんてことあるのか?


Nk「感じたことない痛みだった、風のように切り刻む痛みじゃない、水のように溺れる痛みじゃない、雷のように痺れる痛みでも無い、何度も何度も悲痛な叫びと共にズキズキと刺してくるような痛みだった。 」

……魔法は使っているときに感情がモロに出る。

スマイルはきっと辛かったんだろう。


Nk「俺らみたいな光属性ではない。」


Kn「それって…」


Nk「闇属性だよ。」


魔法には属性がある。

光属性と闇属性、光属性は大元を辿れば天使が作り出したと言われる魔法が光属性だ。闇属性はその反対で悪魔が作り出したと言われる魔法だ、闇属性の魔法は使う人間が居ないとされている。


なぜなら使ったら最後……。ここからはもう考えたくない。





Sm side


俺はとんでもないことをした、幾らあの黒いヤツに乗っ取られていたとてやっては行けないことをした。

黒いヤツは何処へ言った…?、

消えた……?

いいや、そんなことは無い。

俺の中に黒い血が混ざった、それは禍々しいものを秘めている。

一度黒い絵の具を混ぜたら元の色には戻らないように、俺は一生コイツと余生を過ごすんだろう。

まず余生があるかどうかだけどな。



そんなことを思っていたらアイツに話しかけられた。


??「いやァ〜、お前の住み心地最高だわ。」


Sm「…てめぇ…。 」

俺は??のモヤに飛びつこうとした。


??「わっ、と危ない。」


Sm「ッカ、ハッ…」ボタボタ

血だ。

??「お前の命は俺が握ってるんだ。今此処で殺すことも出来る。」

そういえば握り潰すような手の動きをするアイツ。

Sm「カヒュッ、ハァッ、やめッ…!」ボタボタ


そういえばアイツは握った手を解いた。


??「……。」


Sm「お前はッ……誰なんだ…」


??「……マモン」


マモン…悪魔だ。

キリスト教における七つの大罪の悪魔の1人、【強欲】を司る悪魔。

俺が知ってる中では、堕天使の中で最もさもしい根性の持ち主で。

天国にいた頃から神よりも下界の金銀財宝を賛美していたとされる、マモン。


俺は望んではいけないことを望んだんだ。


Sm「マモンは俺を殺すんだろ?、」


Ma「俺罪とかぶっちゃけどうでもいいと思ってるからお前の体が壊れるまで使う。」


コイツは俺の体を魂の器としか見てないらしい。



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