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前回の続き

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Sm side

……冷たい、これはマモンの冷たさなのか?、それともなかむの魔法なのか。

魔力を持ってない俺には何魔法なんて分からない。

そんなことを思っていれば目の前が明るくなった。



重たい瞼を開ければなかむときんときがベッドに突っ伏して寝ていた。



何故、助けた。



ふっとそんな考えが頭をよぎった、


Sm「ゴフッ、ヒュッ……」ボタボタ


その考えをかき消すように代償の様なものがきた。


どんどん汚れていくシーツ、ダメだ、止めなきゃなのに止まんない。


何回血を吐かせれば気が済むんだマモン。



Nk「……スマイル…?!」



Nk side


ウトウトしていれば彼が起きたようだ。


今度は赤い瞳ではなくしっかり紫色のガラス玉だ。

あの綺麗なアメジストには到底戻れそうにも無い。


スマイルが急に咳き込み始めたと思えば血を吐き出した。


Nk「……スマイル…?!」


真っ白なシーツが赤黒いものに染まっていく、俺は直ぐにスマイルの背中をさすった。






Sm「……。」


Kn「……。」


Nk「……。」


スマイルは落ち着いたけど……きんときがずーっと殺意と言う名の魔法を右手に宿してるのはいくら鈍感なスマイルでも分かるだろう。


この沈黙の殻を破ったのは意外にもスマイルだった。


Sm「……殺れよ。」


Nk「スマイルッ!!、」


Kn「へぇ……?」


何煽ってんだよ!、こいつ!!


Sm「きんときは俺に死んでほしいんだろ?、殺れよ、今はもう魔法が使えなくなってるんだ、殺るなら今だぞ?。」


Kn「…寝てる間に随分も口が達者になったなぁ?、」


Nk「……きんとき、許してね。」


俺はきんときの両手をFreezeで固めた。


Kn「なかむッ!!」


Nk「この部屋から出ってくれるならそれ解くけど。」


Kn「……分かった、出てく。ただしスマイル、」


Sm「……。」


Kn「なかむに手ェ出したらお前を殺すからな?。」


そう言って何とか出てってくれた。



Nk「……スマイル、俺は怒ってないし、寧ろ心配してる。」


Sm「……はぁ?、何言ってんの?、騙そうとでもしてんの?、お前が付いてる嘘は優しい嘘なんかじゃない。」


Nk「嘘じゃない、本当に思ってること。」


Sm「それを本気で言ってるなら大馬鹿者か、よっぽどお人好しなんだな。」


Nk「俺は大馬鹿者だよ、仲間に刺されたっていいと思ってるから。」


Sm「……なんで。」


Nk「仲間に殺されるなら本望だから。」


Sm「……。」


Nk「スマイル、今魔法使えないなんて嘘でしょ、」


Sm「何言って……」


Nk「気付いてないかもだけど、目が赤くなりかけてるんだよ。」


きんときに殺れって言った時からずっとね。


Nk「…何があったか話してくれない?、全部。」


Sm「……分かった。」




Sm side



Sm「俺は魔法が欲しかった。ただそれだけ。」


Nk「……そっか。」


なんでそんな悲しそうな顔な目を向けるんだ。


Nk「魔法、使い過ぎたらダメだから。」


Sm「……分かってる。」


それでもきっと俺は使う。

この世界の魔法は本来魔力を代償に使えているもの、魔力が切れると自分への代償へと矛先が変わってしまう。

俺は魔力が無い、

つまり魔法の代償がない。

代わりに全て自分の体にガタが来るんだ。



Nk「スマイル。」


Sm「なんだ。」


Nk「1人じゃないから。」


もう1人だよ、1人でいいよ。

もうメンバーになんて会えない、


Nk「スマイルのせいじゃ無い、俺達の落ち度でもあるから。」


馬鹿、バカ、なかむのばか。


そんな事ないのに、


メンバーを守るために魔法使いたいと思っただけなのに。

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