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グーテンモルゲン!あたしfem!多分20話!
戸貝 冬美
期末試験が終わり週末をゲーセンで過ごした昨日。
今日は今日とて、家でぐーたらうまるちゃんする予定だった。
が、いつもなら美晴からメールで
「今なにしてんの(“°∀‘∋∥ツンツン」
ってくるのに来なかった。
ビビーンと自分で音を鳴らし、冬美センサーが牙を出した。
これは男だな(断言)
今はちょうど朝日登り始める5時頃。
早速冬美の家に張り込みして追跡する以外なにもない。
そうとなれば、と早速荷物をまとめて美晴のホームにゴーする。
まだ電気がついている。一人暮らしの美晴である。まだいるのだろう。
しっかしボッロイ木製のアパートである。美晴が心底心配になる。
そうして張り込むこと3時間7時辺りだろうか。
ドンピシャリ。誰か来たようだ。
だがそれは男ではなく。
「燕ちゃん?」と小さい声で呟く。
そう、燕ちゃんがこのアパートに来ていた。トコトコと階段を登っていき、止まった正面には美晴の部屋だ。
燕ちゃんの格好は、まずロングまでいかないが少し長いスカート、白地の半袖Tシャツ。そして髪には髪飾りで長い髪を後ろに寄せている。
そしてインターホンを鳴らそうとするが、壊れていてならない。
どうしたものか、と首を傾げる燕ちゃん。
なにかひらめいたようだ。
力技だった美晴宅に体当たり。
慌てて出てくる美晴。
おはよー、挨拶をする燕ちゃん。
波乱万丈とはこのことか?と素直におもった。
そうしてふたりともアパートの階段を降りていくが、
ガッ!と音がして。
燕ちゃん、コケる。それをなんと捕まえる美晴。イケメンだったんやで。
イケメーンのパルファムがした。
「もう!足元見ないとデコボコだから躓くって言ったのに!」「ゴメン…」とシュンとした燕ちゃんかわヨす。
会話を聞くと今日一緒に買い物に行こうという流れらしい。
そのまま隣町の駅に向かって歩き始める二人を付けて、私も密かに入っている3人デートが始まった。