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アルテミス

2 - 第2話意外な共通点。

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2022年10月10日

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事務所にて。

「夜勤、慣れた??」

「それなりに。」

「今年の新人は格別優秀でありがたいよ。」

「あたりめーだろ。」

短い会話をして夜の街へ。小夜はビルの屋上で、爆豪は切島とパトロール。

「個性凄すぎて処理できねぇ!!」

「それも筒抜けだぞ!!ちったぁ慎め!!」

「わりっ!!じゃなくて、すいません!!」

「はい、集中集中。」

他のヒーロー達も切島にエールを送った。

「さて、今日もお疲れさま。」

毎度おなじみ、小夜はビルから直帰コース。

「いつもこの後何してんだ。」

「警察の仕事手伝ったり、ラジオDJしたり。」

「ラジオDJ??」

「うん。“DJルナ”知ってる??」

「雄英の時、たまに動画サイトでアーカイブ聴いてた。あんただったのか。」

「リスナーさんだったとは意外な共通点。」

どんな人が喋っているのか気になって、よく聴いていた。まさかその人と一緒に仕事をしているなんて。嬉しくて、鼓動が跳ねた。

「事務所着いたから切るぞ。」

「はい。じゃ私はこの前報告あげてくれた違法カジノ店の情報集めます。」

爆豪も自分なりに違法カジノ店について調べることにした。

そんな中開かれた新人歓迎会。日も暮れたと言うのに、小夜の姿が見当たらない。

「皆楽しんでる??」

その声に待ってましたと先輩達が拍手する。きらびやかなドレスを纏った小夜はステージに用意されたピアノの前に座った。

Fly me to the moon

Let me sing among those stars

Let me see what spring is like

On jupiter and mars

「(ああ、この曲だ。)」

この歌を歌う彼女に惹かれたんだ。グラス片手に久しぶりの“Fly me to the moon”に聞き入る。

「こういうの苦手??」

数曲ジャズを歌ってステージを降りた小夜。先輩や後輩達に声をかけた最後に、カクテル片手に爆豪の所に来た。

「苦手だよ。でもアンタがいるから来た。」

「ありがとう。そう言ってくれて嬉しい。」

「…綺麗なカクテルだな。」

「シリウスっていうの。よかったら作るよ。」

「ん…お願い、します。」

珍しく素直な爆豪に驚きながらも、手際よく作る。

「ここ、アンタの店なんだって??」

「正確には共同経営者の1人で、雇われ歌手。」

「へぇ。…ッ!!」

「テキーラベースのカクテルよ。テキーラは始めて??」

カッコ悪いところを見られて分が悪い。

「可愛いところあるじゃん。」

「クソが…!!」

「イッキ飲みしちゃダメ!!」

時遅しで飲み干した爆豪の顔は一気に赤くなる。

「言わんこっちゃない。」

「うるせー。俺より3つしか変わんねーのに大人ぶりやがって!!」

「なんだその屁理屈。ま、お酒を嗜むことができるってことは大人なのかもね。」

「てめえこそ、屁理屈並べてんじゃねぇよ。もう1杯。」

「えー??」

「いいから作れやクソが!!」

「分かった。とりあえずチェイサー挟んで、バイオレットフィズ作るね。一気飲みは無しよ。」

と飲み続けた結果。

「だれかー。ダイナマイトと家近い人いるー??」

「1人で帰れるわボケェ!!」

暴言吐きながらも、動けず。見かねた同期は切島を呼び、小夜と店長がそれまで見守ることに。

「ほんっとにすいません!!うちの爆豪が!!」

切島はひたすら頭を下げて、暴れる爆豪を回収した。

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