テラーノベル
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抱き締められている安心感が凄い。
俺よりでかいその身体が、羨ましい。
結局その後疲れていたのか眠ってしまって。
疲労か、はたまたあすたが抱きしめていてくれたせいか、悪夢を見ることはなかったが。
Hr「ん……」
As「あ、起きた。おはよぉ」
Hr「あす、た」
As「体調平気?」
心配そうにおでこを触られそして頭を撫でられる。
Hr「うん」
As「朝ごはん作ろうか。何かある?」
Hr「…多分…なんかある……」
As「何食べたい?」
Hr「なんでも……」
2人で冷蔵庫に行くが大したものが入っていない。あすたと一緒に買いに行くか〜と丁度サボったせいだ。
As「んー、もっとしっかり食べて欲しいんだけど、まぁ今はいいか。適当に作るから、キッチン借りていい?」
Hr「…あすたよりはちゃんと食ってるし…てか俺も手伝う」
As「そうだね、キッチンの使い方教えて」
Hr「うん……」
たまたま残ってた冷凍ご飯とインスタントの味噌汁。他は本当に残ってなかった。
とりあえず食べるだけ食べて、落ち着いたとこであすたが神妙な面持ちで隣に座ってきた。
As「……はるさん」
Hr「ん?」
As「聞きたいことがあるんだけど」
Hr「なに?」
As「昨日、その、魘されていたのは、俺が理由を聞いていいのかな」
……
気になる、よな。
Hr「あすたが、も1回べろちゅーしてくれたら、いいよ」
As「へ」
Hr「……ちゅー、したい」
As「いいけど……」
話したら、もしかしたら、俺の事嫌いになるかもしれないから。
もう一度だけ、ズルいけど、愛されたい。
あすたに、溶かされたい。
そっと頬に手を添えられ、あすたの顔が近づく。
Hr「ん、んんっ」
As「……舌、入れるよ」
Hr「ん……ぁ、んぅ…」
くちゅ、ぴちゃ、、と粘着質な音が部屋に響く。
だんだん思考に靄がかかる。
俺はあすたの身体に縋り付きながら、快感に身を捩る。
好きな人に与えられる、愛に、溺れたかったな……
予想より長くキスをされていた。
あすたから与えられる快感はやっぱり強くて。
思ったより思考が蕩けてしまう。
こんなに幸せなのに。いや、幸せだからこそ、
話さなくちゃいけない。
1度、甘やかしてくれる彼女がいた時、この話をしたら相手方のご両親に猛反対をされ、別れさせられた。彼女こそ旧い考えを持ってはいなかったものの嫌悪感を示されて。
いや、これであすたと離れたら、それまでだ。
この幸せを手放すのは惜しいが、幸せにかまけて最初に言わなかった俺が悪い。
……告白だって、付き合うのだって半ば無理矢理だったし。
所詮、自業自得だろう。
Hr「あすた」
As「うん」
Hr「……俺な、……虐待されてたんだ」
As「っ、」
Hr「両親は物心ついた頃には離婚してて、母親に引き取られてたんだけど、ロクに育ててもらってなくて。
機嫌がいい時になんとか育ててもらって、なんとか生きてた、みたいな。
で、ある日父親が来て俺を引き取ってくれて。だから俺片親なんだ」
As「……うん」
Hr「俺さ、愛されたかったんだよ
自分だけを見て欲しくて、
自分だけに愛を注いで欲しかった
自分が好きだって思える人に、好きになってもらいたかった
好きな人からの愛が欲しかったんだ」
As「うん……」
Hr「最初はさ、ストーカーって事は嫌がらせか好意の2択だから、どっちでも俺の事気にしてくれてるんだって思って嬉しかった
そしたら手紙に“君しか、見えない”って書いてあるじゃん?」
As「あぁ……」
Hr「俺だけを見てくれるんだ、って思って。嬉しくて。
その手紙だけ何回か読み返したりするくらい嬉しくて。そこで見覚えのある字だなって思って気付いたんだ
あすたから真逆ストーカーされてるなんて、って思ってたけど元々いい奴だなって思ってたから。
好いてくれてるんだって思ったら、好きになっちゃって……」
As「それは……ストーカーな俺が好き、ってこと?」
Hr「そんな訳ねぇだろ!?」
何を言っているんだと声が大きくなる。
Hr「キッカケこそそうだけど、俺はあすたの声とかなんかもう全部好きだし?!」
Hr「このままずっと、あすたと一緒にいたい、よ……」
業務報告 元プロット5万字(あえぐみ分含め)。現在4分の1程。
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