お風呂から上がったSHOOTは、
MORRIEの部屋のベッドにダイブ。
疲れていたせいか、
5分もしないうちに眠ってしまう。
MORRIEは寝顔を見ながら、
そっと毛布をかけてやる。
そして、ふっと笑う。
「……まったく、どんだけ無理してんだよ」
SHOOTの髪をくしゃっと撫でて、
小さく呟く。
「でも、こんなに可愛い弟、他にいねーわ」
もちろん、SHOOTは寝ているから
聞こえていない。
でも、もし聞いていたら確実に怒るだろうな、
とMORRIEは思いながら、くすっと笑った。
翌朝、SHOOTが目を覚ますと、
テーブルにはMORRIE特製の朝ごはんが。
そして、その横にはメモが置かれていた。
「今日は無理すんな。
しんどくなったら、すぐ兄ちゃんに言え」
それを見たSHOOTは、思わず小さく笑う。
「……ほんと、甘すぎるんだよな」
でも、そのおかげで、
今日は少しだけ肩の力を抜いてもいいかな、
と思えた。
SHOOTはトーストをかじりながら、
ふと窓の外を見る。
柔らかな朝日がカーテン越しに差し込んでて、
なんだか世界が少し優しく見えた。
「……ありがとな、兄ちゃん」
誰もいない部屋に向かって、ぽつりと呟く。
いつもは照れくさくて言えない言葉。
でも、今朝だけは、ちゃんと届けたくなった。
MORRIEが帰ってくる頃には、
SHOOTはきっといつも通りの
ぶっきらぼうな弟に戻ってる。
でも今だけは、
心の奥にぽっと灯った温もりを、
大事に抱えたまま出かけていった。