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〜過去編〜
私が15歳の時。とある夜の日に橋の下を通った。
その時に橋の下で蹲る男の子がいた。
体もボロボロだったので近ずいて見た。
『僕…大丈夫?』
私が話しかけるとその男の子は私から距離をとった。
怯えているのだろうか。
体が震えている。
『僕、見ててね』
そう言ってポケットに入っていたクッキーを透明にしてから手のひらに乗せた。
相手から見たら手を差し出すように見えるだろう。
その男の子は威嚇しながらも興味を持つように目を少し細めて見ていた。
その瞬間に手からクッキーが出てきた。
そしたらその男の子が目を少しだが見開いた。
『このクッキーあげる』
その男の子は警戒していた。
『ね、何がそんなに怖いの?』
「……僕が触ったら…壊れちゃう…」
『うーん…じゃ、手袋しよっか』
『私サイズの手袋だから大きいけど…』
そういうと男の子は手袋をつけた。
『クッキー食べる?』
そういうとその子はおずおずとクッキーを手に取った。
『よし。じゃあ行こっか』
「……どこに行くの?」
『これから君のお家になるところだよ』
「でも…」
『大丈夫!皆受け入れてくれるよ』
そう言うと手を繋いで歩いた。
着いたのは公安。
『ちょっと待ってね』
そう言うと電話をする羽硝。
電話をして少し時間が経つと1人の男性が歩いてきた。
その人が怖くてその男の子は羽硝にしがみついた。
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