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おさかな
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⚠︎︎結構長いです⚠︎︎
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大学2年の後期課程が始まってから1ヶ月が経った。今日も使い慣れた喫煙所で紫煙を吐く。
露「あん?」
喫煙所を離れてしばらく。ふと目に付いた女がいた。何処かで見た記憶がある。確か…2年前、高3の時はクラスメイトだったはず。
どんな奴だったかも思い出せないが、もしかしたら向こうは覚えているかもしれない。
露「よう。久しぶりだな」
こちらに気付かず立ち去ろうとする女に待ったをかける。
白「えっ?」
露「覚えてないか?ほら、高校で同級生だった」
白「ロシアさん」
露「そう。なんだ、覚えてんじゃん。忘れられてんのかと思った」
白「ロシアさんの事忘れられる人そんなにいないと思いますよ? 」
露「そうか?」
俺は存在感あるらしい。どうでもいいが。
ところで困ったことがある。
こいつの名前、全然思い出せない。
露「悪いんだけど、名前が思い出せない顔は覚えてたんだけどな」
白「ベラルーシです」
露「ああ、そうだベラルーシだ。珍しい名前だって思ってたんだ」
確かに聞き覚えのある名前。ここまで思い出せないとなると、特に関わりのないクラスメイトってところか。
白「そうだったんですか」
露「そうだったんだよ。ベラルーシ、今日時間あるか?飲みに行こうぜ」
白「私と?」
露「他に誰がいるんだよ」
白「2人で?」
警戒されたか?……いやそんな感じじゃないな。どっちかっていうと戸惑っているような…。なんなんだこいつ。あまり見ない反応だ
露「誰か誘っていいぞ」
白「いえ、……はい、いいですよ」
ベラルーシはちょっとだけ考えるような素振りを見せて、結局頷いた。
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ベラルーシを連れていったのは洒落た雰囲気のバー。
ほとんど初対面の、大した関係になかった古い知人を連れていくには少々プライドベート感が強すぎるのは分かってる。
空になったグラスを置いて、考える。
少し飲み足りないが一通り飲んでしまった。
……今日はこの辺にしておくか。
最後にXYZを注文する。
白「えっくすわいぜっと?変な名前のお酒ですね」
露「これ以上のものはない、最高、って意味だ。ほらXYZよりも後ろのアルファベットはないだろ?」
露「飲んでみるか?」
白「そうですね。じゃあ、少しだけ」
XYZをもう一杯頼む。届いたのは見た目にも美しい白濁したカクテル。しばらく眺めていたベラルーシが口をつけた。
露「どうだ?」
白「美味しいです」
XYZは酸味と甘味のバランスが良く、飲みやすいので万人受けする。
ただ注意しなければならないのがアルコールの度数が高いことだ。
ちらりと横目でベラルーシの様子を窺えば、色白の頬は上気して紅が差し、口元は少しだけ緩んで、目はとろんと溶けている。
あまりアルコールには強くないらしい。酔いが回っているのは間違いない。
俺の視線に気付いたのか、ベラルーシの濡れたような熱っぽい瞳が俺を捉える。
____そんなつもりじゃなかったんだがな。
空白だった今夜の予定を書き加えた。
ベラルーシが席を外している間に会計を済ませて待つ。
白「すみません。奢ってもらって」
露「気にすんな。急に誘ったのは俺だしな」
白「……ありがとうございます」
ネオンが妖しい夜の街を2人で歩く。
時折ふらつくベラルーシの手を取った。
露「危ないぞ。酔ってるだろ」
白「平気ですよ」
露「はっ、嘘つけ」
握った手に力を加えてベラルーシの華奢な体を引き寄せる。
白「ロシア、さん…?」
目が合う。小さく呟かれた呼び掛けには答えないまま、そっと唇を奪った。
___突き放される事は、なかった
コメント
4件
フォロー失礼します。そして、あなたは神です
あおいです🌷 第3話、拝読しました。 喫煙所での再会から、名前を思い出せないままバーに誘う展開、すごくリアルで「ああ、そういうことあるある」って思わず笑っちゃいました。XYZの説明が「最高」の意味で、それが後々の展開に繋がる感じが絶妙です。酔ったベラルーシさんがとろんとした目で見つめるシーン、すごく印象的でした。最後のキス、彼女が拒まなかったのも、すごく自然な流れで、この先が気になります…!