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おさかな
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紫煙を深く吸い込んで一息に吐き出す。
隣を見下ろせばシーツにくるまったベラルーシが眠っていた。
露「びっくりするほどちょろかったな」
駆け引きもクソもなかった。一周まわって面白くないぐらいだ。
一般的にはともかく、俺にとって恋愛とはゲームだ。ほど良い手応えのある難易度が丁度いい。簡単すぎるゲームなんてただの作業で、初心者狩りなんて趣味じゃない。
露「痛ッ……ちっ」
引っ掻かれた背中が痛む。しばらくは他の女とは遊びにくくなった。
露「ったく、爪ぐらい切れってんだ」
溜息交じりに紫煙を吐き出せばベラルーシが身じろぐのが分かった。
白「ん……ろし、あさん?」
ぼんやりと集点の合わない瞳で俺を見上げる。
白「え……?えぇっ?!」
白「えっ!なんでっ?!」
露「はぁ?」
こいつ何を言って……あぁ、酔うと記憶が飛ぶタイプか?……案外何も考えていないのかもしれない。
露「なんにも覚えてねーのかよ」
白「え?…………あ」
露「思い出したか?」
白「あ、その……っ」
白「おはようございます。ロシアさん」
露「あぁ、おはよう」
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白「今日は講義があるんですか?」
露「ああ」
駅に着いた頃。ベラルーシにそんなことを聞かれて生返事をした。
白「ではまた後ほど」
露「ん?ああ。じゃあな」
後ほど、という言葉の意味はわからなかったが、その場は大して気にも留めずに別れた。
言葉の意味がわかったのはその日の午後。
振動するスマホに表示されていたのは一通のメッセージ。
『今どこにいますか?』
送信先はベラルーシ。特に隠す理由もないので正直に答え、そういえばと話題にする。
露「ウクライナ、ベラルーシって覚えてるか?」
烏「もちろん。覚えてるよ。」
露「あいつ、うちの大学に進学してたんだな。知ってたか? 」
烏「うん。というかやっぱりロシアは気づいてなかってんだね。 」
露「興味のない相手なんてそんなもんだろ。
…昨日見かけて一緒に飲みに行ってな。」
烏「えっ?あ、あー……うん」
ウクライナは一瞬驚いて、すぐに納得したように頷いた。まさかとは思うが……もしかしてウクライナはベラルーシを狙っていたりしたのだろうか?
なんとなく気まずくて話題を探す。
露「あー……」
烏「お、噂をすれば」
ウクライナが視線を向けた先にベラルーシはいた。一度家に戻ったらしい。朝別れた時とは違う格好をしている。
白「こんにちは。ご一緒してもいいですか?」
烏「もちろん」
露「ああ」
露「…………」
烏「ロシア?」
露「何でもねーよ」
白「お二人はいつも一緒に?」
露「別にいつもってわけじゃねぇよ」
烏「お互いに時間があった時ぐらいかな」
白「そうでしたか。何だかお二人はいつも一緒にいるイメージがあって」
烏「あはは。まぁ高校の時ほどじゃないよ」
……しかし。ベラルーシはやたらと探りを入れてくるような会話が多いな。
昨日もそうだった気がする。
露「っと、そろそろ時間か」
講義前に一服する時間を考えて席を立つ。
袖を引かれた。相手はもちろんベラルーシ。
白「あの……。えっと、今日って」
露「あー、悪いけど、予定があるから」
白「そうですか」
名残惜しそうに俺の服の袖を握っていた拳が解かれる。
白「それでは、また」
露「ああ。またな」
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露「そういやウクライナが言ってたな」
ふと高校の頃にした会話が甦る。確か『彼女はやめておいた方がいいと思う』だったか。
なるほど、確かにこれはめんどくさい。
ただ一方で意外なことに突き放そうとは思っていない俺がいることに気づいていた。
なんというか新鮮感があるのだ。最近は遊びやすい女ばかり相手にしていたからかもしれない。
特定の誰かと付き合っている訳でもないのだ。
しばらくは構ってやってもいいだろう。
俺はそんな軽い気持ちでベラルーシと遊ぶことに決めた。
コメント
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お疲れさま〜第4話読んだよ! ロシアさんのサバサバした感じとベラルーシのじわじわ攻めの温度差がたまらんね🔥 「遊んでやってもいい」って軽いノリからどう転ぶか、今後の関係性が気になりすぎる! ウクライナの反応も気になるし、続き楽しみにしてる〜!