ー NO side ー
??「──さ、これで入学式と寮分けは終わりかな?いいかい新入生たち。ハーツラビュル寮ではボクが法律(ルール)だ。逆らう者は首をはねてやるからそのつもりで」
??「……ふぁ~あ。やっとかったるい式が終わった。さっさと寮に戻るぞ。サバナクロー寮、付いてこい。」
??「新入生のみなさん。この度は入学おめでとうございます!みなさんが充実した学園生活を送れるようオクタヴィネル寮寮長として精一杯サポートさせていただきますよ。」
??「それにしても学園長はどこに行っちゃったのかしら? 式の途中で飛び出して行っちゃったけど……」
??「職務放棄…………」
??「腹でも痛めたんじゃないか?」
クロウリー「違いますよ!!!」
??「あ、来た。」
クロウリー「まったくもう。
新入生が二人足りないので探しに行っていたんです。
さあ、寮分けが終わっていないのは貴方達
だけですよ。早く、闇の鏡の前へ。」
闇の鏡?「汝の名を告げよ。」
『くぁ…天都谷 鈴。』
闇の鏡?「リン、汝の魂のかたちは…
……………………分からぬ。」
クロウリー「なんですって?」
闇の鏡?「この者からは魔力の波長が一切感じられない。色も、形も、一切の無である。
だが、この者の魂はとても強い。
強力な精神力、厳格な精神、慈悲の精神
不屈の精神、熟慮の精神等…
よって、どの寮にもふさわしい!!」
ザワザワザワ…
クロウリー「魔法が使えない人間を黒き馬車が迎えに行くなんてありえない!生徒選定の手違いなどこの100年ただの一度もなかったはず。一体なぜ……」
キェェェェェェェッッ
??「皆、伏せて!!!」
キェェェェェェェッッ!!!
??「うわあ!!あちち!尻に火が!」
クロウリー「このままでは学園が火の海です! 誰かあの化け物を捕まえてください!」
??「チッ……かったりぃな。」
??「アラ、狩りはお得意でしょ? まるまる太った絶好のオヤツじゃない。」
??「なんで俺が。テメェがやれよ。」
??「クロウリー先生、おまかせください。いたいけな小動物をいたぶって捕獲するというみなさんが嫌がる役目、この僕が請け負います。」
??「さすがアズール氏。
内申の点数稼ぎキマシタワー。」
??「なあ、誰かオレのケツの火ぃ消してくれてもよくねえ!?」
パチッ、
??「うおっ?!消えた?サンキュー!」
『…いえ、』
クロウリー「誰かと思えば、新入生くんですか…ほらほら、下がっていなさい。
ここは危ないんですから」
『…これが仕事なので。
では、行かせて貰います、景!!』
長尾「あいよぉ!!」
チャキッ
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