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ー登場人物ー


秋山(あきやま)→「」


末次(すえつぐ)


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ーattention pleaseー


・この話は、二次創作です。


・ご本人様とは一切関係はございません。


・マイクラ脱獄本編のネタバレを少し含みます。


・ほぼほぼ主の本編視聴後の妄想です。(ここ大事)

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数年前、とある1人の看守長と仕事をして居た時の話だ。


その看守長の名前は末次と言うらしい。


末次さんは、仕事中に砂糖をそのまま食べるという少し変わった人だった。


その日もいつも通りに仕事をして居た時、末次さんが自分に一つのドーナツを差し出して来た。


仕事中だからと断る事も出来たが、折角だからと、もらい、一口、口に運んだ。


そのドーナツはとても美味しくて、今にも涙が溢れそうなくらいだったと言えば少し大袈裟になってしまうかもしれないが、言葉が出ないほど美味しかったのは覚えている。


末次さんは笑みを浮かべながらこちらを見て来た。嬉しかったのだろう。


その後、末次さんのおすすめのパンケーキ屋に連れて行ってもらった。


その時、俺は思った。この人とは気が合うのだろうと…。

話して居て楽しいし、おすすめを教えて貰うのも楽しい。

この人とならずっと居られるような気がした。


その日を境に、俺と末次さんは仲良くなり、休日にスイーツ巡りをする程の仲になった。

毎回、末次さんはおすすめのお店に連れていってくれた。


そんな日々が…長く続けばいいな……そう思って居た。


“だが、自分の考えはチョコと同じくらいに甘かった”


数年後、末次さんは何者かによって消された……。

後から聞いた話だが、末次さんは持ってはいけない物を所持して居たようだ。


まだまだ、いって居ないお店を回りたかった……

いつものように…他愛のない話しをして、盛り上がりたかった……。


だが、そんな願いは、もう叶うことのない願いになってしまった。


もう、こんな事になるなら…いっその事全て忘れてしまおう…。そう思った。


この職業は命懸け。殉職率も高く、囚人から恨みを買えば消される事だって多々ある。


だからこそ、1人1人の事を覚えている余裕はない。すぐに新しい人が入ってくるのだから。


どうせ時が経てば末次さんの事も自然と忘れてしまうのだろう。そう思った。


だが、忘れると言う事は以外と難しいようで、数年経った今でも末次さんの事、最初に教えて貰ったドーナツの店の事は鮮明に覚えている。



今日は、黄昏刑務所に行く日。手土産は何にしようかと考えて居た時…ふと、ドーナツの事を思い出し、一回だけ末次さんと行ったことのある、最初に食べたドーナツが売っている店まで歩いた。


「今日は…このドーナツにするか。」


今でも忘れられない…思い出の甘味を持ち、自分は、黄昏刑務所へと向かっていった……………。

「末次さん。ありがとうございます…。」


ーFinー


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