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環奈?「それで環奈ちゃん、記憶を失っちゃって」
私が訳が分からないという顔をしているのにも関わらず、環奈は少し微笑んで続けている。
環奈?「それで目が覚めてから、自分が環奈だってわかると、また暴れだしちゃうの」
そんな話、あるわけない。
あったらダメなんだ。
環奈?「だから、名前を変えないとって思ったの」
環奈「だから、私の名前をあげたの」
ひより?「なんで、名前をくれたの…」
ひよりは一瞬焦ったような顔をして、すぐに話す。
ひより「だって、私前から環奈って名前気に入ってたんだもん」
ひより「羨ましかったの。だって、橋〇環奈と名前同じだったし」
環奈「それ、だけ……???」
どこからが嘘でどこからが本当なのか分からない。
理由も訳わからないし。
ひより「けど、どれだけ頑張っても慎也のことは思い出せなかったの」
ひより「だから、もういっそ幼馴染じゃなくすれば良いかなって」
狂ってる。
発想が狂ってる。
確かに暴れるなら変えたほうが良いかもだけど、それで友達の名前もらうとか…何かやだよ。
校長「お話はすみましたかね?」
校長「終わったなら、選んでくださいね」
環奈「分かってますよ」
私は必死に考える。2人をここから助け出す方法。
私はドアを開けようとするが、もちろん開かない。
私が他の方法を考えていると、突然慎也が話す。
慎也「環奈、もう良いよ。ひよりを選んだら良いだけじゃんか」
環奈「うるさい!あんた、助かりたいならちょっと黙ってなさいよ!」
慎也は少し目を逸らしてそこからは何も話さなかった。