テラーノベル
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深夜から始まった「無自覚な拷問」は、潔の理性を粉々に砕き、精神を朦朧とさせたまま数時間が経過していた。
午前4時。ブルーロックの棟内が、夜明け前の最も深い静寂に包まれる頃。
「……ん、……ふわぁ……」
凪が、あまりに潔がベッドの上でガタガタと震え、小刻みに跳ね続ける振動に、ようやく重い瞼を持ち上げた。
いつも通りの寝ぼけ眼で、「潔、動きすぎ……寝れない……」と文句を言おうとした凪だったが、視界に飛び込んできた光景に、思考が完全に停止した。
「…………え? 潔……?」
目の前の潔は、もはや「潔世一」という人間の形を保っているのが不思議なほど無残に、そして艶っぽく崩れきっていた。
白目を剥きかけ、瞳の焦点はどこにも合っていない。口元からは絶え間なく溢れる涎が枕を濡らし、喉の奥からは「……ひ、……ぁ、……ふ、ぅ……」と、言葉にならない熱い吐息だけが漏れ続けている。
そして、凪は気づく。
自分の大きな右手が、潔の服の中に深く入り込み、真っ赤に腫れ上がった潔の胸の先端を、今もなお「コリッ」と無意識に弾き続けていることに。
「…………っ!!」
凪の顔が、火を噴くように一気に赤くなった。
自分の指先が、潔の肌をどれほど執拗に、どれほど長時間弄んでいたのか。指先に伝わる潔の心臓の異常な鼓動と、絶頂を繰り返した後のひどく熱い体温が、すべてを物語っていた。
「ま、待って、……潔。俺、今の今まで、寝てた……っ、本当にわざとじゃ……っ」
慌てて手を引き抜こうとしたが、その瞬間、潔の身体がビクン! と今日何度目かも分からない大きな痙攣を起こした。
「……あ、……ぁ、……っ…………」
潔の口から、掠れた吐息が漏れる。
指を離した瞬間の、空気に触れるだけの刺激ですら、今の潔には劇薬だった。
潔はもはや凪の弁明を聞く余裕すらない。ただ、潤んだ瞳で天井を虚ろに見つめ、ガクガクと震える指先でシーツを掴もうとしては空を切る。
「潔……? おーい、潔……? ……まずい、これ、俺が壊しちゃった……?」
凪は冷や汗を流しながら、真っ赤な顔で潔の顔を覗き込む。
あんなにエゴイスティックにピッチを駆けていた潔が、自分の「寝ぼけた手」一本で、声も出せないほどにイカされてしまった。
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