主です
本当に長らくお待たせしまして申し訳ございません
最終回となります、ですが、注意事項
・軽めのグロ?死ネタがあります
・少し重たい内容となっておりますので、苦手な方はご注意ください。
それでは、どうぞ
「…それって…どういう…ことですか…。?」
「〇〇ちゃんも不安だったでしょ?」
違う
「私〇〇ちゃん大切だから、」
違う
「上に報告して、昨日の夜〇〇ちゃんの部屋に居たのを退治してもらったの!!私って後輩思いよね〜!!」
違う
「………に、」
「…え?ごめん、聞こえなかった」
「あんた達には…っ!!あの人のこと、分からないくせに、……っ!!!!!」
「えっ、?!ちょっ、……?!〇〇ちゃん?!」
言い放ったあと、気付けば私は部屋に戻り、鍵を閉めて扉を抑えるように立っていた
(嫌…っ!!嫌……っ!!嫌…………!!!)
「は……っ、は……っ……は………ぁ………はぁ……」
扉を強く叩く音が聞こえる
『〇〇ちゃん!!どうしたの?!ねぇ!!〇〇ちゃん!!出てきて!!』
(嫌だ……っ、嫌だ……っ、嫌だ……っ)
『ねぇ!〇〇ちゃん!!?何回言ったら分かるの?!ねぇ!!私何かした?!私は貴女のために……』
「う゛るさいっ…!!!!」
叫ぶ声が裏返る
『えっ………、?』
「わたしには…っ、あの人しかいなかった!!」
『なに?!聞こえないんだけど!!開けて!!』
「私にはあの人以外いらなかった!!!」
『は……?それ……って…どう…」
扉の向こうがざわついているのが聞こえる
「ああもううるさい……っ…汚らわしい……」
「皆、いらない。」
『……え……?』
倒れるように窓辺に行く
「私、もう限界です」
扉が強く揺れた音がした
「開きました!!」
後ろを見ると、扉が開けられ、数人が部屋に入ってきている
(ああ、私とサキュバスさんの部屋なのに。)
「ねぇ!!〇〇ちゃん!!どういうことなの?!こんなの神への裏切……」
何かが切れた音がした
「……また、神ですか。」
「…は?」
「貴女たちは、いっつもそう。」
「何かあったら神頼み、」
「自分では何もできないのに?」
「は……?何言って、…」
「…あーあ。もう疲れました。なんでこんなことしてたんだろう。馬鹿みたいじゃない。」
そう言いながら窓辺に手を置く
「…気付いたんです。」
「え…っ?」
「私、もしかしたら貴女たちが思っているように、あの人に汚されていたのかもですね、」
「ねぇ!!何する気?!こんなこと許されな…」
「……私にとってそんな日々が幸せだった。」
「でも、もう無理みたいですね。」
窓際の縁に座り、数人の方を向く
「ごめんなさい、さっきまであんなに言ってたのにアレですが、これは私の最後の神頼みです。」
「どうか、次はあの人と一緒になれる人生にしてください」
呟くように言い、背中に体重をかける
「は?!〇〇ちゃん!?なにして…っ!!」
髪が頬に触れる
今までの記憶が走馬灯へと姿を変えて流れていく
(……ああ、せめて、)
(あの人に伝えておけばよかったな、)
「好きで⸺」
どんっ。
「…あーあ。死んじゃった。」
「…人間って、考えすぎなんだよなー。そんなに考え込んで、何が楽しいのやら、」
夏らしくない涼しい風を遮って脚を進める
先程まで呼吸をしていた姿に顔を近づける
「…綺麗な顔。」
その頬に触れると、先程まで熱を持っていたのがわたしに体温を吸われ冷たくなっていった
「……ほんと、」
「そんな軽いもんじゃわたしは死なないっつーの。ちょっと消えたふりしただけだし。シスターさん、ほんと考えすぎだよ。」
「…せっかく、本気になりかけてたのになぁ。」
コメント
1件
このシリーズも初めてから早半年。初めは早めに終わらせるつもりでしたが、本当に遅くなって申し訳ございませんでした。 ですがせめて、このサキュバスに目をつけられたシスターシリーズを好んでくれた方がいましたら定期的に見返していただけると幸いです。 長らくありがとうございました!!最後ちょっと巻き気味に終わらせてごめんなさい!