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部室の空気が、限界まで張り詰めている。
誠はソファに座らされたまま、後ろ手に縄で緩く縛られ、息を荒げている。
触れそうで触れない焦らしが続き、すでに理性の糸が切れかけだ。レゼが誠の耳元で囁き、新八が内腿のすぐ横で指を止めた瞬間――ガラッ!部室の扉が乱暴に蹴り開けられる。「テメェら、何やってんだよォ……このマヨ臭え部室で」入ってきたのは、くわえタバコの黒髪男。
真選組副長の制服を着崩した姿で、片手にマヨネーズのボトルを握りしめている。
自認土方十四郎(以下、土方)だ。その後ろから、眠たげな目をした美少年が続く。
赤いアイマスクを額にずらし、木刀を肩に担いでいる。
自認沖田総悟(以下、総悟)。「へぇ……銀さん、随分と可愛い顔してますねェ。
縄で縛られて、震えて……俺の好みでさァ」総悟の口調は、いつものべらんめえ。
気怠げに笑いながら、誠の前にしゃがみ込む。
指先が、誠の顎のすぐ下で止まる。
触れない。
ただ、視線だけで誠の喉をなぞるように見つめる。「っ……お前ら……誰だよ……!」誠の声が震える。
死んだ魚の目が、初めて明確に怯えを帯びる。土方が舌打ちし、タバコを床に捨てて踏みつける。「誰だよじゃねェよ、テメェこそ何やってんだ銀時。
真選組の面子でこんなヘンな部室にいんじゃねェ……マヨが足りねェんだよォ!」土方はマヨボトルを振り回しながら近づき、誠の膝の間に足を突っ込む。
太腿の内側に、土方の膝が軽く触れる――かと思ったら、ギリギリで止まる。「テメェのこの震え方……見てるとイラつくんだよ。
マヨみたいに、ぐちゃぐちゃにかき回してやりてェな」土方の息が、誠の首筋にかかる。
熱い。
でも、触れない。
ただ息だけで、誠の肌を熱くする。総悟がくすくす笑う。「副長、焦らしすぎですよ。
銀さん、もう限界でさァ。
ほら、ここ……触ってほしいんですよね?」総悟の指が、誠のシャツのボタンのすぐ上で円を描く。
布越しに、乳首の輪郭をなぞるように。
でも、決して直接触れない。
0.1ミリの距離で、永遠に回り続ける。「う……っ、あ……」誠の腰が、無意識に浮く。
縄がきしむ。レゼが背後から誠の耳を息で犯し続ける。「誠くん……新しいお友達も来たね。
みんなで、誠くんの弱いところ……もっと焦らしてあげよう?」新八が、誠の内腿の付け根で指を止めたまま、静かに微笑む。「先輩……俺の胃痛、今度は真選組のせいにもなりますよ。
でも……責任は全部、先輩に取ってもらいます」総悟が誠の唇のすぐ横に顔を寄せる。
息が混じり合う距離。
唇が触れそうで触れない。「銀さん、俺のこと……嫌いじゃないでさァ?
嫌いなら、こんなに震えたりしねェよな」総悟の舌が、誠の唇の端を――掠めるか掠めないかで止まる。
湿った熱が、誠の唇を濡らす。土方が苛立ったようにマヨボトルを握りしめ、誠の腹に軽く押し当てる。
冷たいボトルの底が、熱くなった肌に触れる。
でも、それ以上は何もせず、ただ圧をかけるだけ。「テメェ……マヨみたいに、トロトロになるまで焦らしてやるよ。
動くなよ、銀時。
動いたら……本当にマヨまみれにして、食っちまうからな」誠の体が、限界を超えて震え始める。
四方から視線と息と、触れそうで触れない指先が襲いかかる。
レゼ「誠くん……まだ触らないよ?」
新八「先輩……まだですよ」
総悟「銀さん……俺が触るの、待ってるんでさァ?」
土方「マヨが……足りねェ……テメェの反応がよォ!」
誠の理性が、ゆっくり、確実に溶けていく。「もう……触って……くれ……お願い……」小さな懇願の声が、部室に響く。でも、四人はまだ触れない。
ただ、視線と息と、言葉だけで、誠をさらに追い詰める。外では文化祭の喧騒が遠く聞こえる。
この部室の中だけは、
焦らしの極限が、
誠の「銀さん」を、
完全に崩壊させていく。