で、オールマイトは、私たちにコスチュームを着ろと言った。
私は、コスチューム?なんだそれ。とぽかんとしていたが、あー入学前にそんなコト聞かれた気がしたなとすぐ思い出す。
確かあのときめんどくさくて、いらないとかいったはずだ。
そしたら、なんでもいいから自分の家から持ってこいとかくそうぜェこと言われて……。
あ。
そうだ、私が持ってきたのは。
…….私が一番動きやすいワンピース。
黒と金で、血がついても目立たない一番気に入ってるワンピースだ。
そこまで思い出すと、私はさっさと堅苦しい制服を脱いで投げ捨て、ワンピースに着替えた。
さっきより興奮が増している自分に気づいて、はっと笑う。
今までのストレス、全部コレで発散すっか。
その声が口に出てしまったのか、近くにいた宇宙人みたいな可愛い女の子がガタガタと震えてたけど、無視した。
「恰好から入るってのも大切なことだぜ少年少女!!自覚するのだ!!!
今日から自分は……ヒーローなんだと!!」
着替えた後、ぐらんどべーた?とかなんとか言うところに集まってオールマイトに言われた最初の言葉がコレだ。
なんかサムいな。……いやそういう寒いじゃねぇけど。
ってかコイツらみんな派手だな。アレとかどうやって着るんだ?絶対めんどくせェよな。
「さぁ!!始めようか有精卵共!!!戦闘訓練のお時間だ!!!」
全員が着替え終わると、個性テストのときの女が近寄ってきた。
麗「かっこいいね、翡翠ちゃん」
『あ?……………うるせェ話しかけんな』
麗「なに今の間!絶対私のこと忘れてたでしょ!」
『当たり前だろ』
麗「開き直った!!」
すぐ思い出したんだからいいだろ別に。めんどくせェ女。
私はまだ文句を言ってる女から離れた。気が散るしうるせェし邪魔だ。
すると、それに気づいた女が着いてくる。
麗「わ、待って待って!」
『……んだよ。今私気分良いんだよ、邪魔すんな』
麗「うん、邪魔はしないからちょっと話そうよ」
『いやだ』
麗「即答!?……ね、話そう!翡翠ちゃんと話したい!」
『……しつけぇな』
何回追っ払っても着いてくる女に、もうコイツと話した方が楽なんじゃねェかと気づいて諦めた。
でもそれを自分から言うのは私が負けたみてェで癪だから、大きく舌打ちをして返す。
そしたらソイツはびくっとした後、私が諦めたことに気づいてぱあっと顔を輝かせた。
……適当に返事すればいいか。
*補足
翡翠ちゃんのコスチュームはこちらです
・今日、雪の影響で学校が休みになったのでたくさん投稿したいと思います!
コメント
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私も!