麗「やった!……あ、そうだ!苗字教えて!私名前しか知らない!」
『……天草』
麗「天草ちゃんっていうんだ!かっこいいね!君にぴったり!えと、私はお茶子。お茶子ってよんで!」
『あっそ』
麗「翡翠ちゃんって呼んでいい?」
最初から呼んでたくせに…….
『…………好きにしろ』
麗「わーい!……んーそういえば翡翠ちゃんのコスチュームってなんでソレやの?すっごいかっこいいけど、シンプルだよね」
『……動きやすいし、オマエらみてェのはめんどくせぇ』
麗「え、なんで?」
『着替えとかめんどくさそうだろ、見た目的に』
麗「……」
ベラベラと喋りだしたコイツに、私は短く適当に返事をした。
で、質問にさっき思った通りのことを言ったら、女はいきなり真顔になった。
は?とか、なんか変なこと言ったか?とかそんなことを考えていると、ぶっ!と女が吹き出した。
麗「……っぷ、あはは!め、めんどくさそうって!あは、む、無理、も!あはははは!!!」
『なんだよなに笑ってんだよ。おい答えろ殺すぞ』
麗「い、いやっだって!!ヒーローの、着替えがっめんどくさってあはは!!」
『殺す』
麗「ごめっ!ゆるして、翡翠、ちゃん、っ!」
腹を抱えて爆笑する女に、わけがわからず今の私の言葉のなにが面白かったのか聞くと、言葉にならない答えが返ってきた。
私はそんな女にキレて、顔面でも殴ってやろうかと右手を構えると、天哉が遮ってきた。
飯「君たちうるさいぞ!!今は授業の時間なんだ。先生の話を聞きたまえ!」
麗「あっ!……ごめんなさい!!」
『……チッ』
私、何も悪くないだろ。演習が終わったら天哉のメガネ叩き割ろ。
私が真顔でプイッと顔を逸らすと、なんだその態度は!とギャーギャー騒ぎながら天哉が寄って来た。
が、オールマイトのゴホン!という咳払いで、静かになる。天哉、お前は従順な犬か。
オ「……よし!それじゃあ気をとりなおして説明を始めるぞ!」
『……めんどくせェな』
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……そこからの記憶はほとんどない。
何故なら話が長すぎて、私が聞いてなかったからだ。
長ェ。マジ長ェ。ふざけんな。もっと短く話せや。
あのクソワカメの言葉を借りんなら……いややっぱ借りねえェ。不愉快だ。
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