リオネルが帰った後、アッシュは私を展望台へと誘った。
リオネルから任された責務を果たすにはアッシュと気まずいままではダメだと分かってはいるのに、上手く立ち回れない。
彼を愛おしいと思う気持ちが増していくほど、いつものように喋れなくなったり、不安から生まれた怒りをぶつけたくなったりする初めての経験に私自身も戸惑っている。
今もそうだ。
アッシュが歩み寄ってくれようとしているのに、素直に頷けない私がいる。すぐに自分の幼稚な態度を反省して自己嫌悪に陥ると分かっているのに。
と、次の瞬間――
「行こう」
アッシュは少し強引に私の手首を掴んでゆっくり歩き出す。
強引だけど、私が振りほどけるくらいの力加減は、きっと私に選択肢を与えているのだろう。腕を引かれて歩********************
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