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ULTIMATE〜season5 （2037）INFECTION

第5話 - 第5話

2023年03月04日

#ファンタジー

#創作

#ミステリー

〓Mｒ.鷹党〓

主要登場人物一覧

蔵島壱成（18） …2代目主人公警衛局付属教育隊大阪地方方面本部ULコース所属

竹島龍聖（18）…警衛局付属教育隊大阪地方方面本部ULコース所属(自殺)

中島佑紀弥（18）…警衛局付属教育隊大阪地方方面本部ULコース所属

藤森俊哉（18）…警衛局付属教育隊大阪地方方面本部ULコース所属

室口翔平（41）…警衛局付属教育隊大阪地方方面本部ULコース担当教官

西崎保法（38）…警衛局付属教育隊大阪地方方面本部ULコース担当教官

北家徳仁（59）…警衛局付属教育隊大阪地方方面本部部長

午前8時警衛局付属教育隊大阪地方方面本部校舎は異様な雰囲気に包まれていた。中央監察部による室口と室口の補佐役の西崎の取り調べが行われ、校舎の外では大阪府警が捜査などをおこなっていた。

「室口、久しぶりだな。何してんだよ」呼び出された会議室に工藤がやってきた。中央監察部に異動となった工藤哲也がやってきた。室口のかつての仲間だ。

「工藤か。お前中監に居たんか」

「まーな。それより今お前の行き過ぎた懲罰が問題になってるぞ。6時間もフル装備で駆け足訓練させるのは流石にやりすぎだろ」

「そうだよな」

「一応、竹島候補生の自殺の件だが警察が介入してるのもあるから。記者会見を開く事になった。お前にも同席してもらう」

「わかった」

「今からお前の取り調べ始めるからな」その後1時間前後の取り調べを終え室口は工藤に連れられ第１会議室に連れて行かれた。竹島龍聖の自殺を受け北家大阪地方方面本部長はULコースそして一般コースに対してしばらくの間授業の停止及び外出禁止令を出した。候補生達は食堂に集まり記者会見の様子をテレビで見ていた。

「ULのせいで俺達まで影響受けんのかよ」そう言うと一般コースの1人の候補生がULコースの候補生達を睨みつけた。

「おい、何だその目は？喧嘩売ってんのか？やんのか？おい」藤森が怒鳴った。

「おいおい、自殺騒動の次は傷害かよ？かかってこいや。」その候補生は藤森に向け中指を立てながら笑った。

「やめろ。あんなやつ相手にするな」蔵島はすぐに藤森を座らせた。

「くそが」藤森は椅子を蹴飛ばすとその場から去っていった。記者会見を終えると室口はしばらくの間自宅謹慎が命じられた。取り調べ時に工藤からの

「なぜ6時間も駆け足訓練させたのか？」との質問に室口は12年前の真島が自ら死を選んだのをまだ頭の中にあると語り

「候補生達にはそんな風になって欲しくない。忍耐そして強靭な精神力、体力をつけて欲しくて6時間の駆け足訓練を行った」と語った。

その後全国のULコースのトップであるULTIMATE総監の長内は自宅謹慎中の室口を警衛局に呼び出した。長内は室口に対して自宅謹慎期間中のULTIMATE勤務を命じた。もう一度１からULTIMATE隊員として教育するためだ。その頃大阪地方方面本部では、ULコースに対する一般コースの候補生からの誹謗中傷が相次いでいた。

「おのれ。もう1回言ってみろや」

「あー。何度でも言ってやるよ。お前らULは税金泥棒だよ。何が強靭な精神力だ。自殺者出してもまだそんな事言えんのか？笑えるぜ」

ULコースと一般コースの間にはどんどんと溝が広がっていった。