テラーノベル
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※そのじん要素あり
「じゅうたろー」
後ろからぎゅうと抱きしめられる。今日はライブ衣装ではなく雑誌の撮影だったので記事が薄い。
だいちゃんの柔らかい体が密着してドキッとする。
「どうしたの?」
そんな動揺を悟られたらダサいのでサラッと聞き返す。今まで培われた演技力に感謝だ。
「んーなんでもない!くっつきたいだけ!」
花が咲くような笑顔でそう答えられてクラクラする。何でそんなに可愛いわけ?
「だいちゃんってほんと、甘え上手だよね」
向き合ってだいちゃんの手を取り顔を近づける。
「えー?何ぃ?キュンキュンしちゃったん?」
ふざけながら俺をからかう姿すら愛おしくてたまらない。本当にだいちゃんはずるい。
そんなだいちゃんに優しく口付ける。俺から攻められのは苦手みたいで、さっきまで騒がしかったのが嘘みたいにおとなしくなる。
キスする度にだいちゃんの長いまつ毛に綺麗だ…と思ってしまう。たまに目を開けてるのがバレて怒られるけどやめられない。
「満足した?」
「もーちょっと」
そう言うとだいちゃんは俺の胸に顔を埋めて抱きしめてくる。ああ、本当に。
素直に愛情を示してくれるだいちゃんは本当に優しい。俺が遠慮してしまう時も大丈夫だよと合図をくれるようにこうしてくれる。でもこんなに高まってしまうと困ったことになる。
「俺も男だからさ、そういうのされるとムラムラしちゃうんだよね」
さらっとそんな事を言って顔を撫でるとだいちゃんの表情が固まり、ササッと俺から離れる。
「何それ、ちょっと傷つくんだけど」
「ここではダメやで!」
「ここでは?」
こういう時に焦るだいちゃんも凄く可愛い。自分の中のS?って言えばいいのかな?キュートアグレッションだっけ?
そんな感情が出てきて俺って結構性癖歪んでるんだ、とだいちゃんと付き合うようになってからわかった。
その瞬間残りの撮影を終えたメンバーが楽屋に戻ってくる。ほらね。
「何お前ら着替えてないじゃん。早く早く!」
「だいちゃんと話してたら忘れちゃって」
はやちゃんに急かされて次の衣装を手に取る。だいちゃんは明らかに焦った様子で手早く着替え始める。分かりやすいんだから…。
「はいはいイチャついてた話はいいですー」
「ええなぁ2人は」
「黙れ」
よっしーとしゅんがいつものように会話をして引っぱたかれている。尻に敷かれてるなぁなんて思いながら新しい衣装に腕を通す。
わいわいと話すみんなを尻目にスマホを取りだした。
《今日家行っていいよね?》
だいちゃんのスマホから音が鳴ってビクッと体を振るわせていた。
こっちを振り向こうとして俺と目が合うとすぐに逸らしてスマホに向かい直す。小動物みたいで、かわいい。
その後少し遅れて俺のスマホに通知音が鳴る。
《うん》
淡白なメッセージに笑みが零れる。
次のメッセージを送ってスマホを閉じて振り返ると、だいちゃんは耳しか見えなくても赤くなってるのがわかった。
《家でたくさんイチャイチャしようね
大好きだよ》
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kimi