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おまけ
※※注意※※
これは「小さな魔王と丸い悪魔」の詳細設定置き場です。
本編読了後に読んでください。
おすすめに表示されたとかでここにダイレクトで飛んできてしまった人は有無を言わさずUターンしてください。
今作はあくまで「小さな魔王と丸い悪魔」の話だったので先代魔王に関する設定や、もっと細かいあれこれは出すと完全にごちゃるから伏せてたんですが、ここで出さないと一生出ないので書かせてください。
茶飲み話程度に読み流していただければ幸いです。
・悪魔と魔王って何?
魔王は魔力を供給する生物です。膨大な量の魔力をノーコストで生み出すことができます。
魔王は自分で選んだ範囲を支配領域と決めて、そこに魔力を循環させます。悪魔はそこから魔王を守るために生まれ、死んだら魔石を残して身体は魔力に還元されます。ちなみに世界唯一ではなく、遠く離れた場所には別の魔王がいてそれぞれの支配領域を持ってます。(なるせは元々はその別の魔王の配下だった悪魔、という設定があったりします)
魔王は人間によく似た姿をしていますが、悪魔は尖った耳と「ツノ、翼、尻尾」のどれかの特徴を必ず持っています。上級悪魔ほどすべての特徴を持つ事が多く、つまりらっだぁはすごい大悪魔です。
また魔力が切れるなどで弱体化するとマスコットみたいなやたら可愛い姿になることが多いです。
・魔石って何?
悪魔が死ぬと肉体は魔力の流れに還元され、高濃度の魔力の結晶である心臓が魔石という形で残ります。これを加工することで魔力をもたない人間でもマジックアイテムとして魔法を使うことが可能になります。そのため低級悪魔は頻繁に狩りの対象になり、悪魔は身を守るために人間を殺し、そのせいで人間と悪魔たちの関係は悪いです。
魔王が死ぬと、その領域内の悪魔は魔力の供給を絶たれ、大幅に弱体化します(今まで自動回復だったMPが回復しなくなる感じ)。そのため魔王を殺すと大量の魔石も手に入るので、魔王の討伐は国家規模で望まれる「産業」だったりします。これをあまり描写しすぎると人間がカスで魔王は悪くないって極端な対立構造になりそうだったので伏せてました。
そもそもが、「魔王」「悪魔」という名前が人間側からつけられた蔑称のようなもので、魔王を中心に魔力を循環させるこのシステムに正しく名前をつけるなら精霊とか精霊王でしょうね。精霊王を殺して配下の精霊たちを精霊石に変えて売りさばこう、とか言うと一気に悪いことしてる感じになるじゃないですか。
・勇者というシステムについて
この世界の勇者は神によって選ばれます。その選択基準はランダムで、ある日「特定の魔王を殺すことができる」という能力が突然付与されます。付与される人間は、その時最も魔王を倒すことが可能である人物です。つまり、可能性重視で人間性は問われないのです。
また殺せるのはその時存在している魔王だけで、次代の魔王のことは殺せません(あくまで一対一の関係)。そして魔王は勇者の攻撃でなければ絶対に死なないかわりに、配下の悪魔ほどの攻撃手段を持ちません。兵隊アリは強いけど、女王アリは生殖に特化してるから強くないようなものです。先代魔王も翼がないので空を飛ぶときはらっだぁに抱えてもらってました。
(ちなみに人間は普通は魔法を使えないんですが、神から力を授かるという方法で魔法と同等の術を使うことは可能です。RPG風に言うと白魔法、神聖魔法みたいなものですね。勇者はその最上級にして唯一のバフみたいなもんです)
・先代魔王の死因
先代はお人好しで優しい人物でした(設定としてはほぼ大人🌵です)。その人柄に惹かれ、らっだぁ含め数多くの強い仲間たちがいつも睨みを効かせていました。なので正面から討伐戦を仕掛けるのでは流石に無理です。幹部クラスの悪魔、めっちゃ強いです。
先代魔王を殺す力を授かった勇者は、強盗団の詐欺師のような人間でした。
その日、支配領域の辺境をらっだぁと二人で散歩……いや視察していたときに、困っている人間に出会いました。らっだぁは人間なんてほっとけと冷たい口調でしたが、人の良い先代魔王は話を聞きに行ってしまい、……そこで戦うまでもなく即死でした。そいつは変装していた勇者でした。
隠れていた勇者の仲間たちが魔力の供給を絶たれて力を失ったらっだぁに襲いかかりました。遺体を取り返すこともできず、状況を理解しているのが自分しかいないので泣く泣くその場を離れ、王城へ戻ります。説明しに戻った頃には人間の軍が領域に攻め込んでいました。運営たちは前線に出ていて、戦況は芳しくありません。らっだぁは先代魔王の部屋から次代の卵を抱えて逃げることを決意します。しかし翼を撃ち抜かれて墜落、瀕死の重傷を負うも逃げようとしますが追いつかれ、卵を奪われてしまいます。
運営のみんなが危うく魔石化しかけていたらっだぁを戦場跡から見つけ、意識が回復した頃には数カ月が経っていました。生き残った悪魔たちはもう大した力ももたず、魔力供給の核である次代の魔王も失い、ただ死ぬのを待つ日々を過ごす事になりました。運営の4人は魔導研究が盛んな隣町に移り住み、悪魔たちがなんとか生活できる方法などを探る一方、らっだぁは王都で自分への絶望と人間への憎悪だけで自暴自棄に生きる日々を送っていました。
一方、魔王を討伐した「勇者」は、実態は人身売買も人殺しもやるようなゴミカス人間の集まりなのに勇者一行として国から一生の保証を得ました。それだけでは飽き足らず、カスどもは秘密裏に確保した魔王の卵を使って自在に魔力を引き出したり、人間でも魔法を使えるようにしようとしたりして、あとは本編のとおりですね。ちび魔王がこいつらに何をされたのかは設定はあるんですけど私からは語りたくないので、あなたが想像しうる一番最悪なことをされたと思ってください。だいたいそれです。そりゃ記憶も消えますわ。
今作ではもうとにかくちび魔王ぐちつぼを「かわいそう」な存在にしたくなかった。周りから見たら死ぬほどかわいそうなんですが、本人はずっと前向きで、幸せだけを見て生きていた。それをかわいそうという檻に閉じ込めるのは常に他人で、本人は本当にずっと幸せだったんです。もしらっだぁと出会わなくてもきっと「友達がほしい」って紙に書いて入れ続けて、流れ星に願いをかけて、涙をこらえて生きていってたんです。
・首輪の封印について
これ深堀りししすぎると脱線しそうで本編にあまり入れられなかったんですが、はまっている赤い魔石は先代魔王の心臓が変化した魔石です。魔王クラスの魔力を配下の悪魔の魔石が抑えられるわけがないんですよね…。
魔石化した時点で意識はないし、意思もないんだけどそれでも自分の世継ぎの魔力と成長を抑え込む、という指示を良しとしたのは、おそらくですがあの塔の中でぐちつぼがたった一人魔力を取り戻してもまた捕まってとんでもない目にあうに決まっている。いつか自分の仲間たちが助けに来る。その時まで何も知らない無垢な我が子を守ろう、と、思った……というかまぁそういう方向に魔力が傾いたんじゃないかと思います。意思はないので。
あと封印はあくまで力の行使を抑え込んでいただけなので、譲渡は可能でした。本当は駄目だけど世継ぎが自分の大切な親友、らっだぁに魔力を譲渡しようとしていることを察して封印を緩めた、のかもしれません。
・当代の勇者、そしてこの話の続きについて
さて、今回の小さな魔王を殺すことのできる勇者はどんな人物でしょう?相手はまだ子供、か弱い存在です。しかし従者のマジで強い大悪魔らっだぁが常に目を光らせて守り続けています。
だからその従者とも仲が良く、すぐ側に近づいても疑われることのない人間であれば、その状況でも簡単に殺すことができるでしょう。神は最高効率の人間を選ぶのです。そう、つまりらっだぁの人間の友達、ぺいんとです。
ただし、勇者の力を授かったからと言って魔王を殺さなければならないわけではありません。国にバレたらややこしいことになるかもしれませんが、バレなきゃいいんです。
ぐちつぼの首輪は実はそのまま外すと長年抑え込まれた魔力が暴走し、周囲を巻き込んで暴発してしまいます。勇者なら膨れ上がった魔力を一旦抑えて首輪を安全に外すことができるでしょう。
外れたときに、先代魔王の魔石はついに世継ぎが救われたことを悟って砕け散るのか、それとも物言わぬ石としてこれからも寄り添うのか。それは想像におまかせします。
そこがこの物語の最後の救いです。ただ、そこまでは書かず、本編はあれで終わりとさせていただきます。
ここから先はずっと幸せな日々が続くので。
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