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同じ弁護士事務所でも規模が違う。

そして北川先生が明るいからか皆さん明るい。

北川法律事務所は、パートナー先生6名、アソシエイト先生4名が在籍していて、三岡弁護士事務所の倍の先生がいる。

そして事務員が、私を含めて7名だ。


依頼の受け方等、何かにつけて少しずつ違っていたけど、数をこなせば慣れていくだろうと積極的に電話を取る。

三岡先生のところでたったの7ヶ月しか働いていないので、まだまだ初めての案件も多いが、先輩方に教えてもらいながらメモを取る。


私は主に、パートナーの片山先生とアソシエイトの北川先生の案件を、大木さんというベテラン事務員さんと担当することになった。

アソシエイトの北川先生は北川所長の息子さんなので‘孝市先生’と皆さんが呼んでいる。

そして大木さんは、事務員の給与明細発行等の総務的な仕事を兼務されているので、私が各案件を頑張って、早く皆さんの役に立てるようになりたいと思う。


「良子ちゃん、慣れた?」

「まだゆっくりですみません」


順番に昼休憩に入る頃、パソコンに向かう私に大木さんが聞いてきた。


「違うわよ。仕事はゆっくりでいいのよ。生活よ、生活。ここへ来て2週間ほどでしょ?困っていることない?」

「あ…はい。便利なところで助かっています。もう少し安いスーパーがあれば嬉しいけど……」


母親くらいの年齢の大木さんにそう言うと、事務所からマンションと反対側へ10分ほど行けば、私の行くスーパーより少し安いスーパーがあると教えてくれた。


「そこね、10日20日30日はもやしが20円よ」

「これから月に3回は行きます。いいこと聞いちゃった」

「うん?何聞いたの?」

「孝市先生、お疲れ様です」

「良子ちゃんにスーパーのお買い得情報を伝授してました。先にお昼行くね」

「はい、いってらっしゃい」


電話を取らないといけないので、事務員は順番に休憩に入る。


パソコンの画面を見つめる私に、横から孝市先生が言う。


「校正中?」

「はい」

「良子ちゃんの校正、片山先生にも好評だよ。もちろん僕にも」

「ありがとうございます。遅いんですけど…」

「正確さがありがたいからね」


それだけ言うと先生は奥の自分のブースに戻って行った。


purururu…


「北川法律事務所です」


新規の依頼か…簡単に話を聞き、折り返しの連絡先を聞いて一旦電話をきる。

先生全員に‘新規案件’として内容をメールで流すと、自分が受けますという先生が返信をくれて自分で依頼者様へ連絡を入れるか、私が依頼者様へ連絡して先生のスケジュールを見ながら相談日時を決定するという手順だね。


「戻りました」

「「お疲れ様です」」

「良子ちゃん」

「はい、片山先生」

「午後銀行回れる?」

「はい」

「これさ…」

「通帳…何冊……?」

「5冊。成年後見人受けてる人なんだけど、預かってるものの他にこれだけ出てきたって…はぁ?って言いたくなったけど…仕方ない。これどうなってるか確認したい」

「わかりました」

「急ぎの案件があったら、明日になってもいいよ」

「大木さんと優先順位の確認をして、先生にも報告してから動きます」


まだ場所を知らない銀行もある。

大木さんが戻る前に、この校正を終わらせて相談だね。


皆さんにいろいろと教えてもらいながら、何とか2週間。



今日は三岡先生と会う日……

良い子の良子さん

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コメント

1

ユーザー

大木さんに孝市先生と片山先生!良い職場に良い環境に充実した日々。気持ちは落ち着いてきてるかな☺️ྀི もう三岡先生と会う日!ドキドキだよ…

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