コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
大昔に滅びた文明の遺産を使い、古代人は戦争で勝ち残った勢力に対して復讐した。しかし、敗北し絶滅してしまった彼らは、その死骸から作り出した複製体が生き残っており、彼らもまた文明を破壊している(人類を滅ぼすのは別の理由だが)。現代ではこの複製体たちによる破壊活動も行われている。「放火魔」と呼ばれる人々は、この複製体に強い親近感を覚えていた。 この「衝動」とはなにか? the last cows (ラストコーズ) - 1-2: 放火事件発生編(1) - は考える。 放火は殺人ではない……と思うけれど - ん それは突然起きた。 その日、私は、自分の店の前で、数人の男たちに取り囲まれてしまった。「……あのさ、俺らこれから、そこの店で飲んで来るんだけどさぁ」 一人がそう言って私を見る。私はただじっと、無言で立っていた。「俺たちも一緒に行っていい?」「……」 私は答えず、目の前の店のガラス窓を見た。店内からは、一人の女性がこっちを見ていた。彼女は私を知っていたのだろう、一瞬驚いたような顔をしたあとすぐに微笑んで会釈をした。彼女が、私をこの店に連れてきてくれた女性だ。その時、私は彼女の顔をよく見ようとして窓ガラスに近づいたので、そのせいで私の顔が映ってしまった。 私がそこに映っているのは、私の顔ではなかった。そこには見たことのない男の人の顔が写っていたのだ。 彼は笑っていた