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せな⚡️
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すち視点
最近、みことくんが変わった。
👑「こさめちゃん、一緒帰ろ」
🦈「え、いいの!? 行く!」
放課後。
こさめちゃんが嬉しそうに笑う。
その隣で、みことくんもやわらかく目を細めた。
……前まで、こんな風じゃなかった。
もっと引いてた。
こさめちゃんが俺を見てること、ちゃんと分かってるみたいに。
でも今は違う。
隣にいようとする。
こさめちゃんを誘う。
自然に距離を縮めてくる。
その変化に気づかないほど、俺は鈍くない。
👑「……すちくん?」
はっと顔を上げる。
みことくんが少し不思議そうにこっちを見ていた。
🍵「あ、ごめん」
👑「一緒帰る?」
優しい声。
その言葉だけで嬉しくなる自分が嫌だった。
🍵「……うん」
三人で歩き出す。
でも。
気づけば、みことくんはこさめちゃんの隣にいる。
👑「こさめちゃん、水族館の日お弁当いる?」
🦈「えっ、作るの!?」
👑「簡単なのなら」
🦈「みこちゃんの食べたい!」
楽しそうな声。
その会話を聞きながら、俺は少し後ろを歩く。
前までは違った。
こさめちゃんはいつも俺の隣に来て、
俺も自然に隣にいた。
でも今は。
🍵「……」
変なの。
胸がざわざわする。
みことくんがこさめちゃんに向かうなら、
俺もちゃんとしなきゃって思った。
取られたくない、って。
――いや。
違う。
取られたくないんじゃない。
こさめちゃんに、寂しい顔してほしくないだけ。
たぶん。
🦈「すっちー?」
急にこさめちゃんが振り返った。
🦈「今日静かだね」
どき、とする。
そんな風に気にしてくれるからちょっと困る。
🍵「……そう?」
🦈「うん」
こさめちゃんが少し心配そうに眉を下げる。
その瞬間。
隣からみことくんがふっと笑った。
👑「すちくん、最近考えごと多そうだよね」
🍵「え」
🦈「分かる〜」
こさめちゃんまで頷く。
二人並んで笑う。
その空気が、やけに綺麗だった。
……入れない。
そんな感覚が、一瞬胸をよぎる。
🍵「……こさめちゃん」
気づけば、名前を呼んでいた。
🦈「ん?」
🍵「今日、アイス食べて帰らない?」
少しでも二人きりになりたかった。
そう思った。
でも。
🦈「あっ、ごめん」
こさめちゃんが申し訳なさそうに笑う。
🦈「今日みこちゃんと寄り道する約束してる!」
どくん。
心臓が重く沈む。
🍵「あー……そっか」
うまく笑えてるかな。
分からない。
🦈「今度すっちーも一緒行こ!」
無邪気な声。
悪気なんてひとつもない。
だから苦しい。
みことくんがこさめちゃんを見る。
その目は優しくて、
少しだけ真っ直ぐだった。
……ずるいな。
俺はこんな風に行けない。
みこちゃんの横に行けない
好きだからこそ、
壊したくなくて、
踏み込めない。
でもみことくんは違う。
ちゃんとこさめちゃんの隣を取りにいってる。
🦈「じゃ、また明日ねぇ」
こさめちゃんが手を振る。
その隣で、みことくんも笑った。
二人の背中が並んで遠ざかっていく。
夕焼けの中。
一人残されたみたいな気持ちになって、すちは静かに目を伏せた。
コメント
1件
すち視点、すごく良かったです……! みこちゃんが自然にこさめちゃんの隣を取りに行くのに対して、「好きだからこそ壊したくなくて踏み込めない」すちくんの心情、もう胸がぎゅっとなりました。「変なの」って自分でつぶやく辺りがすごくリアルで。二人の背中を見送るラスト、夕焼けが切なかったです。この三角関係の空気感、丁寧で好きです。続きが気になります!