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第二話 初めての恋で、初めてのキス
「えー!!あの学校一イケメンの永宮蓮也くんの告白、断っちゃったのー?!」
「そう!まあ私的にはチャラすぎる!無理!」
「も~もったいない~!!あのイケメンだよ?!私なら、告白受けるのにな~!!」
「普通の可愛い女の子だったらね…。」
「あ!!ヤバい!!華怜、次の授業、移動教室だよ?!早く行かないと!!」
「あ…うん…。」
私がなぜ学校一イケメンの永宮蓮也くんをふったのかというと、それは…私のせいだから。私が恋ができないから―。
~小学校時代~
「きゃあ~ヤバい!!優くん、マジかっこいい!!ね!華怜!」
昔、優くんというかっこいい男子がいた。まあ今で言ったら、永宮くんみたいな人かな?まあそんな男子がいた。優くんは学校一イケメンで、スポーツ万能で、勉強が得意!しかも性格もいいらしく、女子にとっては『理想』の彼氏像なのかもしれない…いや、『理想』の彼氏像か。でも、私『だけ』、そこら中の女子とは感覚が違った。
ある日の放課後、優くんに呼び出された。
「今日は何が用なんですか?」
私がそう質問すると、優くんに顎クイをされ…。
「俺と付き合え。」
私は驚いた。学校一イケメンでモテモテの優くんが私に告白?!こんなの漫画の世界でしかあり得ないと思っていた。だけど…。
「ごめんなさい…。告白してくれたことはとっても嬉しい。だけど…私には…まだ早いかな…?」
と言って優くんをふってしまった。すると、優くんが私を掴み…!
「お前、俺をふったらどうなるか分かってんの??」
と怖い形相で私を睨み、脅してきた。
怖かったけど、当時、優くんは小学6年生。私より二個年上だったから、言い返すことはどうもできなかった。
「ご、ごめんなさい…。その…。」
「あ?なんだよ?こっちはお前みたいなモブに告白してあげてんの?普通ならオッケー出すくせに何断ってんだよ?あ?!」
「ご…。ごめんなさい…!わ、私、恋愛が分からなくて…!その…。なんていうか…。そんな私には彼氏は…まだ早いのかな…?って思って…。」
こんくらいしか優くんには言えなかった。怖かったし、オドオドした。いつもなら、女子に優しくしている優くんが今なら、豹変して、怖くなっていた。
「そんな、早いことねえぜ?な?付き合おうぜ?」
と優くんに腕を引っ張られ、
「な、何するんですか?!」
「何するって決まってるじゃん?俺と愛の結晶を作るために、ある場所へ向かうんだよ?」
と言って、体育倉庫へ連れ出されそうになったその時、
「優!!何してんだよ!!」
「あ、葵…?なんでここにいるんだよ…!」
「あ、葵…??だ、誰ですか??」
なんと助っ人が現れ、
「そんなことより、あんたの方が大事に決まってるでしょうが!って怪我はない?何かされた?話は後で聞くから、あんたはどっか行っといて!!ここは危ないから!!」
と言われ、私は安全な場所へ逃げた。
ここからは、私がこっそり聞いた話で分からないけど、優くんは、友達との勝負で負け、その罰ゲームが嘘告白だったらしくて、そのターゲットが私だったということ。でも、私が優くんをふってしまったせいで優くんのプライドが傷付き、そして暴走してしまったそう。
「はあ。疲れた!!」
葵さんが優くんを撤退した後、葵さんは私の方へ急いで駆けつけてくれた。
「ごめんなさい…!私が弱いせいで…でも助かりました!!ありがとうございます!!」
と言うと、葵さんは笑ってくれた。でも、少し暗い表情をしていた。
「あ~!久しぶりに人助けしたな~!!」
そして、私は聞いてしまった。
「なんか悩み事とかあるんですか??」
気になって気になって仕方がなかった。だって、暗い表情をしていた人、初めて見たから。でも、葵さんは…。
「も~!!そんなこと聞かないの!これは…私の問題だから…。」
と強がっていた。それでも私は、
「強がんないでください!!私のこと、助けてくれたお礼です!!いいから教えてください!!」
と頑固に聞くと、葵さんは、私に抱きついてき…!
「私は女の子だから好きになっちゃダメなの!!私は、好きな人と一生結ばれないの…!」
「え?どういうことですか!!」
と事情を伺うと…!そこには意外な理由が隠されていた。
「私ね、レズビアンなの。だから、バカにされたり、いじめられたりされるから、不登校なの。」
レズビアン。それは女子が女子に恋をしてしまうこと。まあゲイの女の子版みたいなことかな。そんなレズビアンを背負ってしまった葵さんは辛そうだった。
「私は、一生結ばれない恋をするの。だから、これからは恋をしない。そう決めてたのに。またしちゃったの。恋を。」
恋をして、結ばれなくて、また恋をして、結ばれなくて。その繰り返し。そんな繰り返しを体験していた葵さんは儚くて、可哀想だった。
「ちなみに、誰に恋しちゃったんですか?」
と聞くと、意外な人物だった。
「華怜ちゃん…。だよ…?」
その人物は…私だった。
「え?!私?!ってかなんで私の名前を…」
「あのくそ野郎に聞いたよ。」
私はどんな反応をすればいいのか分からなかった。すると、葵さんは、私に急接近してき…!
「私の名前、呼んで…?沙絵南って呼んで…?」
と壁ドンされ…
「呼んでくれなきゃ…キスするよ…?」
「え…!わあわあ」
急な展開でどんな反応をすればまた分からなかった。
「3」
「2」
「え…!?」
「1」
「え…!?」
「タイムアウト。」
と言い、沙絵南ちゃんは私にキスをしてきた。
すんごくドキドキした。
「ドキドキし過ぎて、倒れそうです…。」
「私のこと、好き…?」
「好きに…なっちゃった…かも…しれません…。」
「も…可愛すぎ…。」
これが私の初恋で私のファーストキスだった。