テラーノベル
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『交差する世界、新たなる扉』チグリスの聖なる地に、いつもの穏やかな青空が戻ってきた。神の剣を完食して満足そうに口をモグモグさせているウサギのウォルターを抱き上げ、アイはヘリのシートに深く背を預けた。「ひとまず、世界の危機は去ったわね」アイが微笑むと、足元からオレンジ色の999が「プニィ」と同意するように鳴き、2匹のアイポッドたちもチチチと嬉しそうに車輪を滑らせた。感覚共有双子のルイとイマニも、一つの安心した感情を分かち合うように顔を見合わせて笑っている。しかし、財団の無線機が、突如として激しい緊急ノイズを吐き出し始めたのは、その直後のことだった。ザー……ジジジッ……。『緊急……全サイトへ通達……! たった今、世界各地の収容セクターにて、未知の時空間の歪みが発生……! 過去に封印したはずの、あらゆる危険なアノマリーのデータが書き換わり始めています……!』「なんですって!?」アイは跳び起き、ヘリのメインモニターを叩いた。画面に映し出されたのは、かつてウォルターがサクサクと完食して消し去ったはずの、あの宇宙を滅ぼす最悪のバグ(SCP-3426)のデータだった。消滅したはずのピンク色のノイズが、まるで新しい意志を持ったかのように、モニターの奥で不気味にドクドクと脈打っている。さらに、データバンクの画面には、見たこともない新しいエラーコードが並んでいた。『警告。収容違反ではない。これは、別の次元の「財団」が、私たちの世界と融合を始めた兆候である』ルイとイマニが、全く同時に頭を抱えて苦しそうな声を上げた。「アイ……頭の中に、知らない記憶がどんどん流れ込んでくる……! 私たちが知らない、別の世界の怖い怪物の姿が、たくさん見えるんだ……!」双子の脳の共有ネットワークが、次元の壁を越えて、別の世界の危機までキャッチしてしまったのだ。世界は救われたはずだった。けれど、彼らが戦っていたのは、広大な宇宙のほんの一部の異変に過ぎなかったのだ。次元の壁が崩壊し、もっと強力で、もっと不気味な「未知のアノマリーたち」が、今まさにアイたちの世界へと流れ込もうとしていた。「どうやら、のんびりおやつを食べている暇はなさそうね」アイは白衣の襟を正し、きりっとした表情で窓の外の地平線を見つめた。恐怖はない。アイの隣には、神の炎すらおやつにしてしまう最強の食いしん坊ウサギと、誰もを幸せにするオレンジ色のスライム、そして固い絆で結ばれた仲間たちがいる。「みんな、次の任務へ向かうよ。新しい世界も、私たちがまとめて守ってみせるんだから」アイの宣言に応えるように、ウォルターがピクピクと鼻を動かし、次の美味しい「獲物」を探すように大きな耳を立てた。新しく始まる、より大きな世界の裏側の戦い。アイたちの乗ったヘリは、未知の光が渦巻く新しい空へと向かって、力強く加速していくのだった。
コメント
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読み終えたわ!第14話、めっちゃ熱かった🔥 ひとまず世界救ったかと思ったら、まさかの次元融合って…展開エグいな!ウォルターが神の剣を完食してモグモグしてる姿に癒された直後の緊急通達は正直ビビった。でもアイの「まとめて守る」宣言、かっこよすぎる。999もウォルターもいるし、これからの異次元アノマリー共との戦い、マジで楽しみ!続き待ってる🔥