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🖤side



しょっぴーの家を後にして、俺はその足で阿部ちゃんに会いに行った。


どうしても今すぐ、阿部ちゃんに会いたかった。都合いいけど、俺の隣りにいてほしい人を忘れてはいけない。


しょっぴーもあれから繰り返し岩本くんの名を呼び、罪悪感で泣き続けていた。


阿部ちゃんからはもうすぐで家に着く、という返事をもらったので、マンションのエントランスで待たせてもらう。


すると、本当にすぐ、阿部ちゃんが現れた。



🖤「阿部ちゃん」


💚「めめ。どうしたの?急に」


🖤「阿部ちゃん、どこ行ってたの」


💚「俺は……」



言い淀んだ阿部ちゃんは暗い顔をしている。



💚「とりあえず、中、入ろうか」



おとなしく阿部ちゃんについていった。

なんだかよそよそしい阿部ちゃんの態度に疑問を持ちながら、俺はそんなことよりも言うべきことがあるのだと自分を奮い立たせる。



🖤「ごめん、阿部ちゃん。俺、しょっぴーと、その、した」



阿部ちゃんが息を呑んだのがわかった。

このまま俺は振られてしまうのだろうか。

しかし、阿部ちゃんは俺の言葉を聞くなり、いきなり俺に抱きついてきた。



💚「めめ、ごめん…俺も、照と、した」



え…………。

俺は頭の中が混乱する。

阿部ちゃんと岩本くんが?

嘘だろ。

頭に血が昇る。自分がしたことも棚に上げて、怒りに身体が震えた。



🖤「あの野郎…!」


💚「めめ!」


🖤「だって!」


💚「俺も、翔太に対して同じ気持ち。翔太を恨んでるよ」


🖤「……ごめん」


💚「俺、めめと離れたくないよ」


🖤「俺も離れたくないよ」



2人でぎゅっと抱き合った。





💙side




同時刻。

インターフォンが鳴って、カメラを見た。俺は、慌てて鍵を開錠した。



💙「照!!」



嬉しくて思わず抱きつく。

照はぎゅっと、俺を抱きしめた。

また涙が込み上げてきた。

でも照に言わなくちゃいけないことがある。



💙「照…ごめん」


💛「翔太、先に俺に謝らせて」


💙「え?」


💛「俺、阿部と寝た」


💙「……………」



無言の俺を見て、照が怯えたような顔をしてる。でも、俺は他に言葉が出てこない。



💙「照。俺も、めめとヤッた」



照が苦しそうな顔をした。

同時に、俺たちは浮気したんだ。

その日、そのまま照とは別れた。

【週末企画】いわなべめめあべ不倫物語

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