すごく時間はかかったけど『実は』と、あの時めめが見た不思議な夢はもともと自分が繰り返し見ていたものと同じこと、それを見なくなったかわりに悪夢に悩まされて眠れなくなったことを話した。
めめはずっと黙って聞いていたけど、夢の話だけはさすがにちょっと驚いていた。
🖤「なんか不思議だね、阿部ちゃんが見てた夢を俺が見て、阿部ちゃんは夢見てないのにあの時泣いてたんだ」
💚「俺もあれは今でもよくわかんない」
そしてめめは、『阿部ちゃんの夢って知らなかったから話そうか迷ってたんだけど』と言いながら衝撃的な話を聞かせてくれた。
🖤「あれから、俺もあの夢たまに見るんだよね」
💚「えっ、そうなの!?」
めめによると、夢はあの時と同じ内容の事もあれば、少し違う事もあるけれど、俺に似てたな程度だった相手は完全に俺になっているらしい。
🖤「昨日今日と、夢の中で阿部ちゃんが何かにすごく怯えてたから気になって。連絡しようかなって思ったけど、どこから話そうか考えてたら阿部ちゃんから電話来たから。なんか現実とリンクしてるみたいですごいね」
めめの『眠れないの?』『何か怖い事?』は、勘ではなく夢の中の俺を気にしての事だったのだ。
理系脳なので『絶対』とか、理屈で証明できないものは信じないタイプだけど、これはさすがに突き詰めるよりこういうものと思った方がいいと思い始めている。
そしてそうなると、核心に迫りたくなる。
💚「そこまで繋がってる夢なら、なんで俺たちは…」
🖤「わかんないけど、どっかでそうしたいと思ってるんじゃない?」
めめは俺が言いづらい可能性についてあっさり言及した。
コメント
4件
潜在意識で求め合っているのね…
運命ですからねっ(鼻息)