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よし、スーツ着てっと。
〈小此木、現状報告〉
お、ちょうど作戦のやつだ。
〈はい。0245より周辺住民の避難、始まっています〉
〈自衛隊との連携は〉
〈レオンモール駐車場に自衛隊特科連隊指揮所を設営中です〉
〈本獣の方はどうか〉
〈神縄断層で発生後、地中を成長しながら移動。増殖期に入り地表に姿を現したと思われます。本獣の出現に合わせて大量の余獣も出現しています〉
〈おいおい、、、どんだけいるんだよ〉
〈幸い、討伐区域は遠くありませんね〉
あれ、そうなのか?
〈周辺被害を考慮すると本獣の撃滅は討伐区域の内側、地区グラボーが最適と思われる。本獣は私が担当する。狙撃ポイントは地区E。ここなら東京環状に沿う形で敵を狙える。本作戦を以降、相模原討伐作戦と命名する。各位、健闘を祈る〉
作戦1つ1つに名前つけてんのか、、、。
あ、そろそろ行かないと。
現場に行くために車に乗ったんだけど 席はカフカの反対で宗四郎に近い方の端に座ったよ〜。
「覚悟はええか?怪獣退治の時間や」
、、、待ってこの後カフカ吐きそうになるくね?
席宗四郎に近くてカフカからちょっと遠い位置でよかった、、、!
「ぅ゛っ、うぇっぷ。うぅぇー」
「いやー!!」
『うわぁ』
「副隊長!先輩が吐きそうです!」
「す、すいません。緊張で食いすぎました、、、」
「普通は食えへんよなんねん!」
ほんとにその通りだね。
「窓開けろ窓!」
お、窓に近いから開けとこ。
「吐いたら殺す!」
「何やってんだおっさん!」
「命だけは、、、」
今蹴ったら吐くからやめときな。
俺も流石にゲロ吐かれた車内に居たくない。
よし、地区Eにとうちゃーく。
結構でかいなデカきのこ。
「作戦を伝える。本獣は亜白隊長の隊が担当する。問題は無数に生み出されてる余獣や。この討伐区域は討伐用に重要機関や主要交通網を置いておらん。君らの仕事はこの区域から余獣を出すことなく処理すること。達成不達成で被害の大きさ、復興にかかる費用、期間が大きく左右される重要な仕事や。もちろん新人を含む小隊は最後尾での配置になるが、、、言い換えれば君らが最後の砦、と言うことや。質問ある奴おるか」
うん、長台詞お疲れ様。
「「「「「、、、」」」」」
「よし。訓練場でいくらいい成績を出しても命は1つも救われない。戦場で力を示して見せろ、ヒヨコども」
「よっしゃ行くぞー!」
「ぇあー!」 「、おー!」 「うぉー!」
「ほな、よろしくぅ」
しっかり準備体操して、目立ちすぎないように、、、ってもう遅いか。
〈こちら自衛隊特科連隊指揮所。住民の避難、及び観測所設営完了〉
〈了解。ご協力、感謝します。各小隊、及び自衛隊の準備完了しました。亜白隊長の配置までは後8分〉
8分であのデカきのこどんくらい進むんだろうなぁ。
〈いよいよですね、先輩〉
〈あぁ。俺はここでいい仕事できなきゃ、、、。緊張、焦り、いろんなプレッシャーがのしかかって来てる。なのになんでだろうな。すっげぇわくわくしてる、、、! 〉
〈!、、、先輩。絶対成功させましょう、初任務〉
〈おぅ!〉
〈地区エコー、余獣の侵入を確認〉
「来た、、、。行くぞ、キコル」
「なんであんたが命令すんのよ!」
〈死ぬなよ市川!霙!〉
〈先輩こそ!〉
『互いにがんばろー!』
飛び降りるのはいいが、、、ちょっと人が少ないところがあるからそこ行くか。
〈亜白隊長、狙撃ポイントに配置完了。地区Bへの本獣の誘導、及び火力支援、お願いします〉
〈了解。こちら自衛隊特科連隊指揮所。防衛隊に対する火力支援、開始します〉
おー、結構強めに撃たれてるけど、、、びくともしてねぇな。
一応誘導はできてるみたいだしどうでもいいけど。
「さて始まったな、デビュー戦。まずは先輩達の、度肝を抜いてみせろ」
わかってるよ。
といっても俺耳がいいから宗四郎の声聞こえるだけで他の奴らには聞こえてないけど。
『!来たな』
「あんま前線に出過ぎんなよ!弱点が分かってないんだ、慎重に行け」
カフカ達とは離れちゃったし自分は自分のやるべきことをやるだけだ。
『はーい、とりあえず全部吹っ飛ばします!』
「はっ?」
俺の火力なら2、3発、、、下手したら1発で可能だしね〜。
『1、2、3、、、5体撃破』
「マジかよ、、、」
『後ろからの援護は任せてください』
「奪うの間違いだろ、、、」ボソッ
仕留め損ねた奴を殺すのも後方支援だからいいんだよ、小杉!
「あいつは規格外なんで放っておいても大丈夫だと思います」
『え、安藤ひどーい!?てか小杉聞こえてんぞ!』
ちなみにこの2人は俺が主要キャラ以外にめっちゃ仲良くなった2人だ。
なんか正史の時と名前とか容姿とか設定が違うけど影響はなさそうなので放置してる。
「お前の成績異次元なんだよ!!」
『この前ロリの皮被ったバケモノって言ったの忘れてねぇからな!!』
「いつまで引きずってんだよおめぇは!」
そりゃいつまでも引きずるに決まってるだろ。
〈保科副隊長!核の位置がわかりました〉
お、意外と早かったな。
やっぱ俺の介入のせいか。
〈何?〉
〈首の付け根です。ただ背骨の役割してる硬い繊維菌の下にあるんで、攻撃力の低い隊員は側面から撃たないと通らないかも〉
〈ほぉ、、、〉
〈それからもう1つ、こっちが重大。余獣にも増殖機関がついてます〉
〈っ〉
あ、そう言えば全部潰してるから増殖機関ごと殺してんだよなぁ。
〈ケツんところの、白いボコボコの機関です。破壊しないと余獣の死体から新たな余獣が発生するかもしれません〉
〈カフカ、、、お手柄や。小此木ちゃん、今の情報を全隊員に共有してくれ〉
〈了!余獣の核と増殖機関のデータを共有します〉
〈前職の経験もあるやろが日頃の勉強の成果が出たな。よくやった〉
〈、、、!転がってる死骸、片っ端から無力化させて来ます!〉
よーし、それじゃ、亜白隊長の力とやらを見させてもらおうじゃないか。
〈あっちも始まったな〉
〈本獣、予想接敵地点に到達。自衛隊、航空隊に離脱を要請。防衛隊は本獣の脚部に対し攻撃を開始。可能な限り足止めを行ってください〉
こっからだと攻撃届かねぇし俺らは余獣狩りに専念するか。
なんか適正審査の時も同じことやってたな。
、、、あ、そういえばこれまた9号出てレノと古橋が死にかける奴じゃん。
怪獣8号vs宗四郎の戦いどうしよ、、、。
〈目標補足。これより重力効果補正完了。周辺に狙撃の威嚇対象なし。1弾装填完了済み〉
〈了。狙撃条件オールクリア。撃ち方始め〉
〈解放戦力96%〉
〈カフカ。よう見とくといい〉
わー、俺がちょっとだけ神気乗せて殴ったのと同じ威力してる。
胴体に穴空いてんだけど、、、核露出してるし。
〈これが、お前が隣目指してる人の力や〉
そういえば宗四郎は誰の隣行きたいとかあるのかな?
譲らへんぞって言ってたし亜白隊長かな〜。
〈2弾装填完了〉
〈了。撃ち方始め〉
頭吹っ飛んだ、、、核も綺麗に跡形もなく吹っ飛んでるね。
〈本獣の生体反応消失。倒れます!〉
〈3弾装填完了〉
〈りょ、了。撃ち方始め〉
明らかにオーバーキルだけど増殖機関を少しでも多く吹っ飛ばせるし、、、倒れたせいで低いからあんま吹っ飛ばなかったけど。
〈本獣大破、完全に停止。流石隊長〉
〈4弾装填完了〉
うん、本当え?ってなるよそれは。
〈え、、、ぁ、し、しかし既に本獣は沈黙していまs〉
〈号令を〉
遮ったー!w
〈りょ、了〉
やっぱあんま吹っ飛ばないね〜、ま、多いと正史じゃなくなっちゃうし別にいいけど。
あ、カフカ居た。
結構近めに居たのか。
さらっと聞き耳立てよ。
「諦める気になったか?」
「?」
「隣に並ぶということはあれと同等の力を持つということや」
「そーゆー保科副隊長はあのくらいできるんですか?」
「、、、無理や☆」
「無理なんかい!」
正直だねぇ、後可愛い。
ま、あれは火力を出せる狙撃系の武器じゃなきゃできないし宗四郎はできないよ。
「僕は狙撃武器の解放戦力が低いから大型相手は亜白隊長に敵わん。その代わり、小型から中型にかけては」
「副隊長!後ろ!」
あんくらいの雑魚なら楽勝だな。
「僕の方に分があるかな」
ほんと綺麗な太刀筋だよねぇ、うちの子達と手合いしてみたらどうなるんだろう。
「僕の家系は室町からずっと続く怪獣討伐の一族でな、こっちの方が得意やねん。隊長、副隊長クラスは部隊の最大戦力やからなぁ、個性に合わせた専用装備が用意されるんや」
あ、また亜白隊長撃ってる。
〈保科。本獣は済んだ〉
〈了〉
「おしゃべりはお終いや。本番が始まんで」
「ぇ、けど今本獣は倒したって、、、」
最初に余獣云々言ってたじゃん、討伐区域から出さないようにって。
「言うたやろ。寧ろ問題は無数に生み出される余獣。本獣仕留めてもその死骸に残った余獣が、、、」
〈思った通りだ。来るぞ〉
「最後に、溢れ出す」
人形飛ばして見てみたけど、、、きっもちわる。
なんかあれ思い出す。
風が常時吹いてる谷に住んでる女の子が出てくるジ◯リのさ、王蟲がいっぱい怒って暴走する奴。
「さぁ、皆のもの!大詰めや!あれ蹴散らしたら、帰って美味い朝飯食お!」
確かにお腹空いたしさっさと片付け、、、たいんだけど9号が邪魔してくるからなぁ、、、。
朝には終わるとはいえなんか食べたいし持ってきた飴でも舐めてよ。
〈疲れてますね、新人達、、、。活動量、解放戦力、共に落ちてます〉
〈初任務にしては重めの討伐やからなぁ。ただ、これを乗り越えたらもう人分けありえるで。殆どの隊員は解放戦力20%から30%止まりで、一般隊員としてのキャリアを終えるが、ごく一部、その壁を越え隊長クラスへとして成長してゆく逸材がおる。今年の新人でその壁を超えているのは甘雪霙と四ノ宮キコルのみやけど、僕はもう1人、、、〉
待ってそうじゃん俺今80%前後だったわ。
てことは次専用武器貰える説あるけどそれでキコルが貰えなくなったらまずい。
〈市川レノにその兆しを感じてる〉
まぁ、レノは才能あるからね。
専門の学校に通ってないにも関わらずあそこまで戦えるんだ、相当強くなるよ。
〈地区F、余獣侵入を確認〉
『、、、行くべきかどうか、、、お前らどう思う?』
「いやどこにだよ」
「んなこと俺らに聞かれてもなぁ」
『誰か死にかける予感がするんだよ。下手すりゃ死ぬ。1人どころじゃない。でも俺が向かったら悪化させるかもしれないし助けられるかもしれない。さぁどうする?』
「お前の予感当たるからなぁ、、、」
「そんなもん直感でお前だけで決めろ」
『!、、、うん、そうだね。これは俺自身が決めることか。よし、余獣倒しながら向かうわ。ここは任せた』
「あぁ、頑張れよ」
「逆にお前が死ぬなんてことはないようにな、、、ま、ないだろうけど」
「霙は強すぎて最早ば、、、強いからな、大丈夫だろう」
『おい安藤、お前後で何言おうとしたか聞きに行くから覚悟しとけ。じゃ、行ってくる』
先に人形先行させてレノのとこも見とくか。
これ頭の中に直接送られてくるから頭で考えないようにしないと、感覚で進もう。
一応視覚と聴覚は固定だし、人形通すのはこの2つだけでいいや、
(おい、あんた。ここはまだ危ねぇから、指示が出るまで待機してな。、、、あ? )
(避けて伊春くん!)
(ぁ、っぐ!ぐぅっ)
(あぁ、外したか心臓。この姿だとイマイチ精度、欠くなぁ)
(ぐあぁぁぁぁぁぁ!)(伊春くん!)
(血が、止まんねぇ!)
(落ち着いて、止血操作してください!)
(なんなんだよっ、てめぇは!)
(怪獣、、、!)
あ、人の姿から怪獣に戻った。
((!))
(こいつが、四ノ宮がやられたって奴か!)
(おそらく)
(あー、このまま引くのもなんだしせめて、隊員の生きたサンプルでも持って帰るか)
よかったな、そのサンプルに宗四郎を選んでたらお前は既に拷問されてるぞ。
(斑鳩小隊長、人形怪獣と遭遇。至急増援を、!、、、小隊長!?そんな、、、!)
(はいはい、ツウシンね。それはもう攻略済み。この一角はもう外から感知できない空間の中。人間世界に潜むための知恵だったけど、意外に狩りにも使えるんだよね)
(くっ!)
(レノぉ!)
(ぁ゛ぁ!)
(あれ?微妙に狙いから外れるなぁ。、、、あー、君、見えているね?)
(躱しやがった、、、!)
(やっぱりかぁ。ん?)
(伊春くんは離脱して増援を)
(あ!?なんで俺がお前に守られるような真似、、、ぁ)
(っ!あ゛ぁ、っぃでぇ)
(伊春くん。行って、ください、、、!)
(、、、っ)
(、、、うぉぉぉぉ!)
そろそろ着きそうだな。
(君、僕の情報を知ってた様子だったけど、、、これは知らないよね)
それただの数の暴力なだけじゃん。
「っ!?」「ぐぅ、、、!」『っと、、、』
多分俺はここである程度怪我した方がいいし、手加減しまくるか。
「ありゃ?」
「霙さん!伊春くん! なんで、、、!」
『嫌な予感がしてね。来てみたらこれだよ、あれ演習場のやつでしょ?』
「いいかレノ。お前が俺を守るんじゃねぇ、俺が、お前を守るんだ馬鹿野郎。っ、、、」
「伊春くん、、、!」
『あんま無理すんなよ』
「んー、、、理解不能」
ここ狙わないあたり結構舐め腐ってんな〜。
ま、そうなるようにしてるけど、、、俺が入ったことで攻撃が少し変わるはず。
今回も演習場の時みたく運が絡んでるし、下手したらカフカが到着する時間が変わる。
上手く調整しないと。
「助けを呼んでくるんじゃなかったんですか」
「うっせぇ。戻んなきゃお前、やられてただろうが」
「あー、逃がそうと考えてたのか。無駄だよ。物も生き物も僕の許可無しでは外に出られない」
『、、、』
霊体はどうなるんだろ、、、。
「だとよ。腹括るしかねぇな。っ、一緒にあいつぶっ倒すぞ、レノ!霙!、、、つっても俺はこのザマだ。援護して隙作るからお前らの全力の1発、ぶち込んでこい!」
「はい!」
『りょうかーい』
ごめんね、思いっきり手加減するよ。
「行くぞレノ、霙ぇ!」
レノが左行ったんで俺は右から〜。
「っ!」
腕には当たんなかったけど近くに当たったから腕が1本痺れたっぽいな。
「ん?」
「発雷弾!?」
「弾色々試してんの、お前だけだと思うなよ!」
ちなみに自分は普段は炸裂、素早い相手には発雷弾使ってるよ。
「こりゃ動きずらい。あっちから止めるか」
なんで振って痺れが消えるのか理解できないんだが。
俺なら切って再生してる。
「、、、っ!」
古橋ナイス躱し。
「あー、こっちもか」
よそ見厳禁、凍結膝に失礼しまーす。
古橋の撃った発雷弾と一緒だから動きにくいやろ。
「今だ霙、レノ!」
「戦力最大解放、、、!」
俺はこの後用に最大解放はやめといた方がいいか、撃ちはするけど。
キコルの体にバカスカ穴あけやがって。
『っ、!』「うぉぉぉぉ! うぉぉ!うぁぁぁぁぁぁ!」
うん、明らかに飛び散ってる肉片の量が多すぎるね。
「っ!?」
「なん、、、だと、、、?」
『おいおい、めんどくさ』
「死骸の壁、、、」
「あー、その様子だとこれで、万策尽きた感じかな」
「っ」
「霙ぇっ!レノぉぉぉ!」
多分俺かレノ、どっちかが意識を失って持ち帰られそうになったらカフカが来るはずだ。
っていうわけで流石にこれは俺が引き受け、、、 待って待て待て、原作のレノが撃たれるの以外にも同じ数を俺にも打ち込んできやがったんだが。
めったくそ痛いしスーツ防御力結構ないから破れた、止血操作できないところが幾つかあんな、、、。
〈保科副隊長〉
あ、これ通信は繋いでるってよりかは傍受してるって感じだからセーフなのか。
〈こちら斑鳩小隊〉
〈どないした〉
「霙ぇぇ!」「っ、霙さんっ!」
『あー、よかった。げほっ、全弾は命中してないみたいだね。立てるっぽいし庇った甲斐があったよ』
〈先程から市川、古橋、両隊員との連絡がつきません〉
〈なんやと、、、!〉
「まだ動くのか」
『ま、ここで倒れるわけには行かないんでね』
ちょっと膝ついてるけど倒れてないから!倒れてる判定にならないから!
「意外に難しいな。生きる以外の機能を殺すってのは」
〈通信バイタル、こちらから全く感知できない状況です〉
「させるかよぉ!」「させるか、、、!」
まって、通信のやつと同時進行すぎて頭バグりそう。
「「なっ!?」」
古橋と市川が発雷弾撃ったけど弾き返されたっぽいな。
「それはもう見慣れた」
「がっ、っ!」「っく、っ!」
あんくらいなら原作にあるし市川は違うけど俺庇ったから死なんはず。
俺死なないから即死の怪我も庇えるしね。
「さて、いい加減こっちを仕上げるか」
〈保科副隊長、こちら中ノ島小隊。斑鳩小隊と同じく甘雪隊員の通信バイタルを感知できません〉
〈っ、まじかいな、、、〉
ごめんね宗四郎、、、!
『っ、ってぇな、、、』
「うーん、これじゃ弱いか?」
『っあ゛、!』
あーもう痛覚は普通だから痛い!
戦う審神者だったしある程度慣れてるとはいえ痛いもんは痛いんだよ!!
「まだ動くか」
「くっそぉ、、、」
「これでどうだ」
『がっ!』
んー、こんくらいで終わるか。
あんま受けても意識飛ばさなかったら人間じゃない説が浮上しちゃうし、何よりこれ以上やったら宗四郎がまずい気がする。
というわけで狸寝入り☆
「「っ、、、こんなところで終わらせてたまるか(よ)!!、、、!?」」
よし、2人に増えたけど原作通り不発で良かった。
「こっちがいい具合に仕上がったから君達はもういいや」
「「、、、」」
「死んでいいよ」
「「っ」」
「死ぬのはテメェだクソ野郎!」
「あぁぁぁ?」
「「えっ」」
「遅くなってすまねぇ」
うわ、今思ったけどめっちゃ久しぶりに姫抱きされた。
前は中学生の宗四郎の腕の中で眠って実質姫抱き状態になった奴だったよなぁ。
「、、、ひ、人型がもう1体、、、!」
「あぁあ゛、あぁ、、、。お前があれか。例の、怪獣8号?」
「すまねぇな霙。もう少しかかりそうだ」
『ヵ、ごふっ』
まぁ原作ではレノがやってたし吐血しといたけどこれでいいのかな。
「大丈夫、落ち着いて。1つずつ丁寧に止血操作するんだ」
その止血操作が機能しないところがあるんだがそれはどうすればいいんだよ。
「って俺に教わることじゃねぇか。はっはっはっ、俺できねぇし」
『、、、』
えっとここは黙ってカフカが歩き出したら言うんだっけ。
、、、んー、その次のレノの台詞はレノがいうかもだし次は1回黙っとくか。
『カフカ、、、気をつけてな、、、』
「あぁ、任せろ」
「別にいいけど、、、怪獣なのになぜ僕の邪魔をする。あと君、思ってたよりずっと強い怪獣だったんだね。手駒に欲しいな、君の死骸」
「っ」
「!?」
「なるほど、タフだね。君を殺すには、、、このくらいは必要そうだ」
「!」
「先輩、!逃げ、っ、、、」
ほらやっぱな!
「そうか。お前はこんなもんをあいつらの身体に何発も撃ち込んだんだなぁ!」
「!?」
「ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!」
「なっ、!?」
「ぁ、、、!? 」
「あ?あれ?」
声だけで弾弾くって相当やばいよね。
怪獣もあれ?ってなってるし。
「死骸の壁、、、!」
ま、んなもんカフカにとっては関係ないけどね。
壁ビリッてやってこんにちはするのレノに対して9号、、、じゃなかった、怪獣がやってたからなんかお返しみたい。
そっからはもうフルボッコタイムだよ。
「核は胴体に、あるんだろ!ぶち抜くから、、、歯食いしばれ!!」
いや腹パンに歯食いしばっても意味なくない?
ってうぉー、めっちゃ吹っ飛んだ!
てかなんで内臓人間と同じようにしてんだよ、心臓の位置に核持って来れてないくせに。
「終わりだ 、、、。!」
「こ、こちら斑鳩小隊。人型怪獣発見!」
「ばっ、通信に入ってねぇぞ」
「あっ。こちら斑鳩小隊。地区F東南エリアにて人型怪獣発見!特徴から怪獣8号だと思われます!」
〈了。すぐに討伐部隊を送る〉
宗四郎〜!ちょっと怪我しまくっちゃったけど次会った時殴んないでね!
てかこっちの台詞と通信の台詞違うなぁって思ってたらこういうことね。
「っ、、、」
「舞台空間が壊れてしまったか。けどおかげで、、、隙ができた」
いや再生おっそ。
正史では再生しにくいって言ってたしそれが原因かな。
「しまった、、、!」
「君の特徴は把握した。次は君を殺せる」
残念、カフカには主人公補正がついてるから殺せないよ、いっぺん死ぬけど。
「逃がすかよ、、、!」
「「?」」
ふと思ったんだけど怪獣が来た隊員に2発撃ったけど弾き返すんじゃなくて身体で受けるんだねカフカ。
「「!?」」
「怪獣のくせに人間のようなことをする奴だ。また会おう、怪獣8号」
「くっそ、、、」
あ、カフカ行っちゃった。
まだ人形つけれてないのに、、、!
バレないように飛ばしとこ。
「っ、逃げられた!」
「負傷者を救助だ!」
『あ、レノがまぁまぁやばいんで先に』
「いやあんたの方が重症だわ!」
「俺を庇って俺の分も撃たれてるしさらに何発もくらってただろ!」
「血が、、、スーツが破れているところは圧迫止血しときますね」
『あ、というか貧血で目眩とか酷いんで寝ていいですか』
「はい」
よし、人形に意識を移してっと。
「っ!」
「漆黒の肉体に鬼のような髑髏面。ようやく尻尾を掴んだで、、、怪獣8号」
「ほっ、、、!」
「こちら保科。地区Fにて怪獣8号とコンタクト。うちの隊員がお世話になったようやな」
「、、、!っ!?」
結構速いし人形が切られないように注意しなきゃ。
てか路地裏のせいで速度エグくなってるんだけど、、、。
「っ、!」
「か、った。2〜3は当たってるはずやねんけどなぁ。本気でいかなあかんな」
宗四郎の表層心理しか読めないけど思考読もっかなぁ〜。
人形貼り付けてっと。
「リミッター解除許可、申請」
〈了〉
「8号は僕が」
〈解放戦力92%〉
「討伐する」
睨めっこ状態と思いきや思いっきり早く攻撃するっていうさ。
「、、、!?」
「刃、通ったな」
おー、どんどん攻撃してってるねぇ、カフカもよく避けてるもんだ。
「核確認」
カフカの回復速度は結構早め、、、でも大量にやると体力を持ってかれるんだっけ。
(おいおいまじか。僕かなりマジでやってんねんけど。こいつ恐らく、フォルティチュード8.0以上、、、大怪獣に分類される個体や)
8.0どころか9.8だけどね。
(けどなんや、、、?さっきから感じる違和感は。、、、まぁいい)
お、刀を後ろにやったってことはあれが来る、、、!
一体どうやって斬撃飛ばしてるんだろね。
見えない刃の2連撃、、、を囮にした3連撃でしたー。
「霞打ち」
(とった、、、)
「!?刃が、、、刃が動かん、、、!」
宗四郎、そういう時は結構早めに引かないとまずい時もあるからね。
今回はカフカ相手だし粘るのが正史だから別にいいけど。
「っ、! あかん、、、!」
おー、本気ではないとはいえ力を溜めたカフカのパンチにへし折れるくらいで済むって結構硬いのかあの刀。
それに長年一緒だったろうし俺特製の付喪神つけてあげよっかな。
「っ、ふー。、、、」
あ、再度攻撃しようとしてるとこ悪いけどカフカはふっつうに退避したよ。
「、、、うわー、逃したぁ、、、」
おー、ガチ凹みの声じゃん。
だろうなとは思ってたけど相当凹んでんなぁ〜。
手を目に当てる仕草と声からして完全に自分の責任だと感じてるし、 俺大怪我してるからちょっと暫く不安定になるかもな。
ところで宗四郎の頭の中反省まみれで俺の表層心理に出すととんでもないことになるから咄嗟に深層心理に移したけどさ、突然はびっくりするからやめて欲しい。
〈報告。怪獣8号、、、逃亡〉
よし、そろそろ戻るか。
表層心理を聞くための人形は勿体無いからそのまま保科の側に居させてカフカにつけていたのは外しとこう。
『っ、、、レノと古橋は、、、 』
「2人は無事です。それよりも自分の心配をしてください」
『アッ、スミマセン』
そりゃそうだわ、普通の人間なら死んでる怪我だし。
(珍しく凹んでいるな)
亜白隊長の声だ。
(!、、、うわー、めっちゃダサいとこ見られた)
(記念に納めておこう )
(やめてぇ!?)
(それで、強かったか、怪獣8号は)
(、、、恐らく、大怪獣ですね)
(!だとすれば福岡に出現したもの以来、5年ぶりか)
(幸いこの数ヶ月、8号の犠牲者は出ていない。見境なく人を襲うタイプではなさそう、、、)
(そうや、違和感。なぜ8号は僕を狙わず武器を砕いた。戦闘中からずーっと妙やった。動きや反応、怪獣というより寧ろ人間と戦ってるような、、、)
やばい声も思考も頭に入ってくるからどっちかわかんないんだけど、、、多分違和感云々は思考、、、のはず。
正史がそうだったし。
(お前はひとまず休め)
(!)
後で区別できるように弄っとくか。
(後は引き継ぐ。どんなタイプであれ、怪獣は討伐するのみだ)
(その通りやな)
よし、これは思考か。
(了)
で、これが声。
結構区別つくようになったな、口の動きで。
〈隊長!!副隊長!!〉
『っ、!』
ビクった、、、。
(ってぃ、、、声がでかいぞ斑鳩ぁ、どないした)
あ、可愛い、、、。
〈あ、すみません、、、。それが、気になる情報が。古橋、市川、甘雪を襲ったのは試験会場に現れたものと同一の人型と思われるのですが、、、その怪獣が発見時、人間の姿をしていたと〉
「「っ!?」」
そろそろ意識が、、、人形を通すのはもうやめるけどなんかあったらお守りになるようにつけたままにしとこ。
『、、、ん、基地ん中、?』
レノは病院で目を覚ましてたけど俺はキコルみたいな感じか。
俺だけ退院遅れたりしない?慰労会行きたいんだけど、、、!?
「あ、起きたんですね。体の調子はどうですか」
あ、医者だ。
『ちょっと痛いですけどそこまで支障はなさげです』
まだ多少痛いけど全然戦えるし早くみんなんとこ行きたい。
「、、、まぁいいでしょう」
いや何が?
まぁ、いいや。
とりあえず上体だけでいいから起きよ。
「あ、身体を起こさないでくださいね。傷口開くので」
『大丈夫大丈夫、結構タフなんで』
「タフというのは生命力が強いだけであなたは再生能力は少々いいかぐらいです。寝ててください 」
『あ、はい』
結構押しが強いなこの人、、、。
「起きたのか」
「っ!!」
あ、亜白隊長と宗四郎だ。
てか宗四郎、心配しすぎて飛びつこうとした?
一応踏みとどまって身体がビクついただけで済んでるけど、、、感情隠せてないよ。
「敬礼はいい」
「身体起こさせないでくださいね。傷口が開く可能性があるので」
「あぁ、わかった」
「、、、」
うん、宗四郎、心配しすぎて挙動不審になってるよ?
ウロウロしすぎ。
「、、、保科」
「っ、なんですか」
動揺しすぎね。
「、、、」
あぁ、段々亜白隊長の宗四郎を見る目が残念になってくんだけど、、、。
「はぁ、ここでは立場を気にしないでいい。自由に話せ。霙さんも気にしないで」
『あ、h』
「霙さん、、、!!なんであんな無茶したんや!!心肺停止しかけた聞いて僕の心臓が死にかけたんやからな!防衛隊に入る許可出す時に言うたやん!怪我せんで欲しいて!」
機動たっか、許可出た瞬間即座に俺の側来るやん。
『防衛隊員になる以上怪我はするだろ。てか俺心肺停止しかけたの?』
わー、初耳。
中身は人間と同じにしているとはいえちょっとバフかけてるからいけると思ったんだけど、、、流石に無理だったか。
「うん。血が流れすぎて、、、」
「ほんま僕と同じ血液型でよかった、、、」
『あ、もしかして宗四郎輸血してくれたの?ありがとうね』
心配かけすぎちゃったな、、、。
「あぁ。で、なんで9号、、、あの怪獣のとこ行ったんや」
『あれ?あいつ番号つけられたの?まじかー。えーっと、行った理由は単純、直感だよ。ほら、俺の直感よく当たるじゃん?』
後行った方が好印象とか取れるし。
「なんで、僕に言わんかった、、、」
『言っても他から疑われてただろうから、後忘れてた』
言っちゃったら正史じゃなくなっちゃうしね〜。
「馬鹿!お馬鹿!」
いや可愛すぎ!
ただドンドンって胸叩いてくるのやめて?傷開くよ?
あ、医者に離された。
「それで死にかけたんだよ、、、?」
ミナも相当心配してたみたいだし帰ったら大変そー。
『まぁまぁ。それで、要件は?』
「あ、、、。こほん、9号と戦ってみてどう思った」
『どう、、、。、、、率直に言ったらめんどくさい、ですかね。他の怪獣より知性があるせいで人質の取り方も知ってるし戦っていくことで学習もしていっている。それに引き時もわかってるし、、、自分の身体を自由に変えることができてました』
「あぁ、それについてなんやが、、、甘雪は知らへんやろうけど9号は発見時、人の姿をしとったんや」
『、、、めんっどくさ!』
知ってたけど人の姿で戦われると防衛隊の印象悪くなるかもしれないからやめて欲しい。
そうやって戦って正史から外れないで、ガチで。
「、、、1人なら倒せそうか? 」
『!、、、俺が1人で、装備も万全な状態で、本気で行くなら、、、多分いけますよ』
功達に預けているスーツと武器を使わなくても素の身体能力で勝てるけど、、、まぁ預けている物を含めた全力なら、っていうことにしとこう。
「、、、そうか」
『それで、レノと古橋はどうですか』
「2人とも無事だ。今は一般の病院に入院している」
「2人は傷塞いだ後は自身の回復力に任せたんやけど、甘雪は心肺停止もしたしフルで基地の医療技術使うことになったから復帰するのは2人と同じくらいやで」
『っしゃぁ!1人にならず済んだぁ! 』
慰労会に参加できる〜!!
「上体起こすな!!」
ガッツポーズついでに身体起こしたら怒られたけど気にしない気にしない!
「そんないやなん?」
『嫌です』
即答に決まってるだろ。
「ほら、寝てください!上体起こすなって! 」
『大丈夫ですって、元気ですから。別に痛くないですし』
「嘘つけ!血滲んでんぞ!」
医者さん口悪くなってるよ〜?
「え゛っ、傷開いたん!? 」
「寝て。復帰が遅くなるよ」
『やだ!それは絶対に避けたい!』
仕方ない、ちゃんと休むか。
と、いうわけで同時期に復帰できたんで、何も知らないレノと古橋を連れて知らないふうにとある旅館にとうちゃーく!
あ、つい足音消しちゃってるけどクラッカーできないか?
でもレノと古橋は足音してるし、、、ま、大丈夫か。
「「「「「退院おめでとー!」」」」」
『わお』
「ぉぉ、、、」
「こ、これは、、、」
「初任務の慰労会。お前らが退院するの待ってたんだよ。それじゃあ、始めましょうか」
『俺らも座ろうぜ』
俺はこの後の美味しいお肉が待ちきれない。
というか襖どうやって開いたの?
「、、、え」
「A6ランク黒毛和牛、霜降りコースお待ち」
「「「A6ー!?!?」」」
「そんなのあるの!?」
ないですね、A5が最大だよ。
「ハルイチ様が勘定されてる会で恥ずかしいものはお出しできません」
「1番リーズナブルなコースでって頼んだんだけど、、、」
「お代は通常通りでよろしいです」
「ほんまに?ラッキー」
それな〜。
ま、ラッキーでA6食えんのは嬉しすぎる。
「ハルイチって、何者だ、、、?」
「何?あんた知らないで幹事任せたの?」
「うぇ?うん」
え、こんなに長く一緒にいたのに?
苗字明らか出雲やん。
「対怪獣兵器の国内最王手、出雲テクノロジーズの御曹司よ」
「防衛隊のスーツ作ってる会社ー!?」
「そ。うちなんか比較になんない財力よ」
あの子達の財閥とどっちの方がでかいんだろ、、、。
後で柊家呼ぶか。
「だから俺に、店探しを頼んだのか」
「そうよ?あんたがみんなに美味いもの食べさせたいって言うから、最高の人選でしょ?」
「あぁ!」
おっ肉♪おっ肉♪
「というわけで、初任務ご苦労やった。同期まとまっての非番なんて、そうそうない機会や。大いに楽しんでくれ!乾杯!」
「「「「『かんぱーい!!』」」」」
ちなみに俺は酒に強いのでガンガン飲むよ。
逆に雷と雪はめっちゃ弱くて、曇は普通、雹は俺よりちょっと弱いくらいかな。
『うっまー!A6美味い!』
「こんな楽しそうなみんな、初めて見ました。場を設けてくれてありがとうございます」
酒飲んだ瞬間笑ってるの可愛いね、お酒美味しいもんね。
「甘いなぁ、市川ぁ。こっからが本番や」
「えっ、それって、、、」
『始まるぞ』
「はぁー?あんたはスタンドプレーが多すぎるのよ。個人的な感情出し過ぎ!」
「あぁ!?そりゃお前だけには言われたくねぇな!」
「私くらい超絶技巧持ってれば話は別ですぅー」
「ちょ、喧嘩は、、、」
止めても無駄だよ〜?
諦めて美味しいもん食べなって。
『これ美味しいよ』
「ん、ほんまや」
敬語外れてるのは気にしないでくれると嬉しいな!
「お前は我流が過ぎるんだ。基本を疎かにする傾向がある」
「お前こそ基本に忠実すぎて連携時一呼吸遅い。俺が合わせてやってんだぞ」
「こっちも、、、!?」
「んなことより、出雲さんよぉ〜?お宅のスーツ弱過ぎるんちゃうかぁ?俺1匹も倒せなかったんですけど!」
「もっと力引き出してから言え」
「あぁ!先輩まで!?」
『いやダル絡みじゃん』
それは最早本人の適正だからスーツには何もできんて。
できるとしたら1%でより強くなるようにしなきゃ。
「そういや通信班!作戦中盤通信が途切れがちだったんだけど!?」
「そっちが断りなく障害物に中に入ったんでしょ!?」
「だからそういう時は伝えてくれたらこっちからサポートするって言ったでしょ!?」
「あぁん!?」
こっちはもう途切れがちとかの話じゃなかったけどね。
「やばい、至る所で、、、。ぁ、でもこれって、、、」
「気づいたか」
これでみんな至らない点もわかったことだし、次の作戦、、、あれ、次10号じゃね?
、、、まぁまぁまぁまぁ!
「ふっ」
「なんだとこらぁ!ちったぁ年上を敬わんかい!」
俺この中で最年長なんだが。
「俺は俺より強い奴しか敬わん」
俺この中で最強なんだが。
「けっ、上等じゃあ!勝負せにゃあ、ギャフンと言わせたらぁ!」
、、、見た目って結構大事だね!
「てめぇ、黙って聞いてれば調子乗りやがって!」
「あぁん?こっちの台詞じゃワレェ!」
「んな、ほんと聞き分けの悪い女ね!」
「あんたにだけは言われたくないわ!」
カフカ腕相撲神楽木にボロ負けしてんじゃん、、、腕相撲、俺も後で挑戦してみっか。
「あっはははwwあっはwwwはっはぁwあははーww」
「毎年の風物詩ですね」
「、、、というかいつまで食べ続けるん甘雪はw」
『ずっとですよ。ほら、折角美味しいもんがあるんです。食べなきゃ勿体無い』
「食い意地張りすぎだろ、、、」
『美味しいもんは食える時に食っとかなきゃ、食えぬまま終わったり取られたりするからねぇ。で、そろそろ発表しないんですか』
「あぁ、そうやった」
「発表、、、?」
「はーい、静まれぇ〜?ほな、そろそろアレ発表しようか」
「ん?アレ?」
「日比野カフカ。作戦中、お前の発見で被害が大幅に抑えられたことが評価された。正隊員に昇格や」
その開眼の顔可愛いな〜。
やばい、宗四郎に対しての考えが可愛いしか持てなくなってきた。
「防衛隊第3部隊へようこそ」
「「「「「っ!、、、いよっしゃぁー!!!」」」」」
元気だねぇ。
ちなみに俺はずっと食べて飲んでたよ。
「先輩!」
「やったなおっさん!」
「おっさん言うな!」
「よし、胴上げしようぜ!」
「いいですねぇ!」
あ、身長足りない場合はどうすればいいんだ?
とりあえず宗四郎のとこ行こ。
あ、神楽木と出雲だ。
「いい夜だな」
「ん?」
「できれば、1人も欠けてほしくない」
「、、、あぁ、そうだな」
胴上げも終わってみんな食事に戻って、俺はそのまんま宗四郎の横にずっと居る、、、いや酒うんま〜。
『ん〜! 』
「いやいつまで飲んどるんよ、、、」
あー、だいぶ酔いが回ってきたかな。
宗四郎含めてみんな結構飲んでるし、そろそろ宗四郎との関係言おっかなぁ〜。
『だからずっとだってば。ほら、宗四郎も食べて飲め!食べんきゃもう食えんかもだし!』
お、宗四郎って呼んだ瞬間めっちゃ静かになったな。
「いやこれでも食べとるって!霙さんこそ食べとるん?」
今度はどよめきだしたな。
『、、、食べる時は食べてめんどくさい時は抜いてるよ☆』
下手すりゃ1日1食だけど量が大食いレベルの時もある。
「アウト!何しとるん!?」
『これでも普通に強いし?別にぶっ倒れるようなことないからどうでもよくてさぁ〜』
食べても筋肉つかないし食べなくても生きてけるからなぁ。
「倒れたら亜白隊長も心配するで!」
『ま、実際今回目覚めた時ミナも心配してたし、するとはわかってるよ?宗四郎に関しては最早挙動不審だったし』
あ、どよめきが大きくなった。
「当たり前や!霙さんが死なんよう頑張ってきたのに入る言うて死にかけたし!本気で、焦ったんやからな、、、」
『ありゃりゃ、泣いちった』
俺を抱きしめて首に顔埋めだしたし、ガチ泣きだな。
「っ、ぐすっ」
一応頭撫でるけどみんなめっちゃこっち見るじゃん。
『よーしよし。ところでみんなの前だけど大丈夫そ?』
「」
あ、固まった。
『ははっww酒も入ってたし俺が宗四郎って呼んだからつられちゃったんだろ?ほんとかわいいな〜 』
「可愛いよりかっこいいの方がええ、、、」
完全甘えモード入ったな。
頭擦り寄せてくるし、声がプライベートの声だ。
『お?吹っ切れたか!俺にとってはずっと宗四郎は可愛いよ』
「う゛〜」
「え、えーっと、、、どう言うご関係で、、、?」
やっぱそこはカフカが切り出すか。
『宗四郎が小さい時からの知り合い』
「物心ついた時から一緒におった。あと霙さん、僕より年上やで」
「「「「「え゛っ!?!?」」」」」
そりゃこの容姿だもんなぁ。
『あはは〜結構歳いってるけど別にいつも通りでいいよ〜』
「実年齢に関しては僕も知らへんし」
「書類は?書いてなかったら入れなくないですか?」
『そこはね〜、ちょっと裏技を。俺の元勤務先がちょちょいとね』
時の政府が神域に居過ぎて老いなくなった審神者用に年齢に認識阻害かけるようになったからそれを使ってるだけだよ。
「いや犯罪じゃねぇのか?」
『うん。だってそれやったの政府だし』
一応こっちじゃ宮内庁になってるけど、、、まぁいいや。
「謎が増えてく、、、」
『ま、知りたかったら当ててごらん。ちょっとくらいヒントあげてもいいしね』
「ヒント下さい!」
『はやっ。んー、年齢と容姿が見合ってない理由の1つが勤務先にあるかな。誰かが招かないと絶対に行くことはできないよ』
神域だし当たり前だけど。
「連れてってもらうのは、、、」
『やんないよ?』
「そーですよねー、、、」
「、、、そういや、霙さんって僕が会った時からその黒と2種類の紫で編まれとるミサンガつけとるよね?普段は黒と赤のもんしか身につけへんのに珍しい思ってたんよ」
あぁ、薬研に編んでもらったやつか。
『あぁ、これ?これは俺の勤務先で新しく別のところから預かることになった子が編んでくれたものなんだ。、、、こう考えると宗四郎と会ったのも何かの因果かもね。 今度親しい者に向けて俺も編もっかな』
1番初めて預かったブラック本丸産の薬研に貰ったんだよなぁ。
「、、、」
それじゃ飲むぞ食べるぞー!