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※パロディ(年齢操作有り)
※高校2年生設定
放課後。
校門の近くの壁にもたれながら、ぼーっと校庭の方を見る。
俺は帰宅部。
部活?入ってない。陰キャだし、わざわざ目立つこともしない主義だ。
平和に、静かに生きたいんだよ俺は。
……まぁ。
そんな俺とは正反対なのが、タクヤ。
サッカー部。
しかもポジションはセントラルハーフとかいうやつらしい。
前に聞いたことがある。
「それ、どーゆー役割なわけ?」
「セントラルハーフってのは、状況を読む判断力とかパス技術に長けた選手が選ばれるんだ!」
めちゃくちゃ熱く語ってた。
「へぇー、よくそんなこと覚えてられんなぁ」
「覚えるんじゃなくて身につくもんなんだよ!それに好きな物は覚えやすいしな!……つか、もっと興味持てよ!お前が聞いてきたんだろ!」
「へいへいw」
……なんてやり取り思い出して、思わず笑う。
正直、サッカーの細かいことはよくわかんねぇ。
でもあいつが嬉しそうに話してる顔見るのは好きだ。
今日もどんな顔で話してくるんだろうな。
あーあ、早く会いてぇ。
……って。
いつまで経っても来ねぇじゃん。
「おっそ……」
時間を見る。
とっくに部活終わっててもおかしくない時間だ。
何やってんだか。
……いや待て。
この待ちくたびれてる感じ似てね?
なんかタクヤっぽくなってきてるというか。
一緒にいると似てくるって言うし。
……いやいや、 俺ら夫婦かよ。
思わず一人で吹き出す。
そのとき。
前の方から、よろよろ歩いてくる人影。
タクヤだ。
しかも友達と喋りながら来てるけど……
めちゃくちゃ疲れてる。歩き方ふらふら。
(……うわ、今日のメニューきつかったんだな)
友達と別れた瞬間、俺はとっさに柱の陰に隠れる。
よし、ここで驚かせて──
「何やってんだ。バレバレだぞ。」
……。
顔出した瞬間、タクヤと目が合う。
「あれ、バレた?w」
「めんどくせ。早く帰んぞ。」
「はいはーい」
くそ。
元気づけようと思って驚かせようとしたのに、無駄だったか。
それにしても。
近くで見ると、ほんとに疲れてるな。
肩落ちてるし、足元ちょっとふらついてる。
(……これは流石に)
俺はタクヤの隣に立って、
「ほらよ」
腕を取って、自分の肩に回した。
「何すんだよ。」
「何って。疲れてんだろ?肩貸すよってんだ!」
「はいはい、ありがとさん。」
軽く笑うタクヤ。
少しだけ体重が乗る。
「途中でアイス買って帰るか?」
「いや、いい。」
「漫画あるけどいいのか?」
「いい。」
「ゲームもあんぞ」
「いい、つってんだろ。漫画もゲームもお前がやりたいだけだろーが。」
「バレたかw」
くだらない会話しながら歩く帰り道。
空を見上げると、夕焼けが紫と桃色に混ざってて、やけに綺麗だった。
肩にかかるタクヤの重さが、なんか心地いい。
こういう時間。
傍から見たらただの帰り道かもしれないけど。
俺にとっちゃ。
今日一番のご褒美なんだよな。
𝐹𝑖𝑛.