テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#BL
れんこん@めいど化
16,892
緑茶。
118
ハッピーエンドの殺し方 -3話 正体-
「なな、春。」
そう言って俺は、俺の”大好きな人”に話しかけた。
名前は小鳥遊春。
「なに?」
曇りひとつない純粋な眼差し。
あゝ、ゾクゾクする……..。
俺は相手の目を見ると相手の心が分かる能力がある。
春に嫌われないためにも、平常心で話しかけなければ。
「今日さ~一緒に弁当食べようぜ~」
どうかな。いいって言ってくれるかな。
「ん?いいけど?」
「えっ!?やった!!
約束な!?」
は~……可愛い…….。天界から降りてきた天使だ……..。
この手で春の敏感なところを触ってぐちゃぐちゃにしたい…..。
春が痛がって泣いちゃう顔もみたい……。
春…..。春…..。 愛してるよ。
「紬…..?」
春は俺の顔を上目遣いで覗く。
「大丈夫か…..?」
春…….。心の中でも俺を心配してる……。
好きだ…..。
「おう!大丈夫!!」
〜昼休み〜
ガチャ……
屋上の扉が開く音がした。
それはきっと俺にとっての幸せの扉だ。
俺は後ろを振り返った。
「紬、いたんだ。早いね。」
いたよ。30分前から。
仮病を理由に早く屋上に来ておいてよかった。可愛い春が見れた。
「食べようぜ~!!」
この笑顔も全部偽りだ。
お前のためだ。
分かってくれ。春。
「ははっ、紬のお母さん、今日もタコさんウインナーに顔書いてる~」
笑った。可愛い。
「んふっ、そうだろ~?」
俺、気持ち隠すのうますぎだろ…….。。。
なぁ、紬____。
真剣な顔。
こんな顔初めて見た。
俺にだけこの顔を見せてくれてるのか…..?
最高だろ。
「俺、決めた。明日、蓮斗さんに」
あ、…..れ。
何、これ。
告白すんの……?
あの蓮斗とかいうやつに?
俺はまっすぐ春を見つめた。
本心ではないと…どこか希望を持っていた。
でも、現実は甘くなかった。
「れ、蓮斗さん、、に、告白する。」
本心が聞こえなかった。
その途端わかったんだ。
これは本心だって。
あぁ、春。
なんで……….
「あ~、そう、」
二人の間に流れる沈黙が、ナイフのように俺の心臓に突き刺さる。
春…….やめてくれ…….っ
その沈黙を突き破るように俺は必死に叫んだ。
「ち、ちょっとッ、俺、先戻るわッ……..!」
タッタッタッタッ
聞こえるのは自分の足音と荒れた息だけ。
春は俺を止めなかった。
俺のものじゃなかった。
その晩、春が寝ている隙に玄関から侵入し、春の部屋にカメラを仕掛けた。
春の秘密を知って、力づくで奪いたかった。
「春………、愛してるよ…….、」
そう言い、俺は春の唇に重い口付けをした。
「ハッピーエンドの殺し方 」
第3話 「正体」おしまい
今回短いし雑ですみません…….!
それでは、ハッピーエンドの殺し方、少しでも面白いと思っていただけたら、いいねとコメントお願いします。
ばいばーい
コメント
3件
第4話、読み終えたよ…。 春への執着がどんどん重くなってて、読んでて胸が苦しくなった。特に「告白する」って言われたときの紬の心の叫びとか、止めなかった春の沈黙が刺さる…。最後のカメラと口づけ、もう戻れない感じがして切ない。歪だけど、それだけ春を大事に想ってるんだなって伝わってきた。 続きがすごく気になる…!