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個性増幅薬の研究結果が出たらしい。
「凛、今日俺ドクターのところ行ってくるからどうする?
家いる?それとも出かける?」
へ?
と言わんばかりの顔で、凛は俺を見る。
そして
『1人で出かけて…いいの?』
恐る恐る尋ねる凛に、俺は優しく髪を撫で
「いいに決まってるだろ
ひとりの時間も大事だろ?」
そう言うと
凛はパァァァと表情が明るくなり
『じゃあ、どこか出かけてくる!』
と、微笑む。
うん、可愛い。
「楽しんできなよ」
『うん!楽しんでくる!』
「じゃぁこれ、置いとくから」
そう言って、俺のブラックカードを机の上に置き
『ありがと、弔くん』
そう言って玄関に向かう俺に着いてきてくれる凛。
「うん、じゃあ行ってくる」
『うん、行ってらっしゃい』
そう言って手を振る凛____
あ、そうそう忘れ物。
「凛、…」
そう言って、手招きすると
『ん?』
と近くに来る凛____
チュ
「好きだよ、凛」
髪に手を触れ、唇にキスをする____
『〜っっ///』
手で口元を隠し
『もう…ッ弔くん…!///不意打ちすぎるよ///』
と顔を真っ赤にする凛。
可愛い____
「ふは、びっくりした?かーわい…
チュ
じゃあね、凛」
もう一度おでこにキスをして俺はドクターの待つ病院へ____
____
「ドクター、どうだったんだ?例の薬」
Dr.「ふぉっふぉっふぉっ!順調、順調。完成まであと1ヶ月といったとこじゃな」
「そうか…もうすぐ俺は先生のように…」
ドクターは、個性増幅の薬を使い、より個性を強大に、そして先生にも近づく力を俺は手に入れる研究をしてくれていた。
それがついに研究に研究、実験を重ね完成した。____
死んだ人間を実験体にし____
相変わらずドクターは趣味が悪い。
「それにしても…」
ドクターの研究室を見渡す。
ホムマリン漬けされた、たくさんの実験体
もうそれは人間ではない別のモノ____
そうそう、雄英や福岡で暴れさせておいた脳無ってやつ。
あいつらを何人か、ぶっ殺すにはちょうどいいけれど____
「趣味悪…」
俺はこんなやつの世話なんてしたくない。
Dr「なんて事を言うんだ、大事なわしの実験体だぞ?なぁ?B-427?」
「モイっ」
ドクターの足にしがみつく小さな生き物
こんな動物のようなものもドクターの実験の成果だ。
まあ俺も____
Dr「いずれ君もこの実験体のように、並ぶのだからそんな文句を言われたら困るねぇ」
そうだ。
俺も、あと1ヶ月後。
Dr「あともう少しで…カタカタカタカタカタ」
この中へ____
ガラスをなぞる。
先生のようになった後、
そんな事は決まってる
「…世界を壊す」
ただそれだけ。
もしかしたら、凛の事を忘れてしまうかも
記憶がなくなり自我を保てなくなってしまうかも
そんな事今更もう心配しちゃあいない。____
Dr「…そういや、凛くんにはまだ伝えてないのかい?」
「そりゃあな。」
言うはずないだろ。
Dr「言っておいた方がいんじゃないか?…寂しくなるだろうに。可哀想だと思うが…」
「大丈夫さ、ドクター」
俺はドクターの言葉を遮り言う。
「凛には、あいつがいる…」
そう、
凛は俺がいなくても____
Dr「…?何と?何か言ったか?」
「いーや、何にも無い」
そう言って笑い
ドクターに、その後薬のデメリットやら何やら…今後の注意事項とか何かもう色々耳が痛くなるんじゃないかと思うほどたくさん
話をされたのだった。
「ふぁ〜あ…」
Dr「聞いているのか!?大事なことじゃぞ?!」
「はいはい、聞いてる聞いてる…」