それではどうぞ
🇫🇷あれー日本君じゃないか!
🇯🇵あらフランスさん、こんにちは〜。
ある日の昼過ぎ、気晴らしに散歩をしているとベンチに日本君が座っているのを見かけた。
🇫🇷お昼?
🇯🇵はい、ちょっと仕事が長引いちゃって…今からお昼ご飯を食べようと思って。
🇫🇷お仕事お疲れ様〜。
日本君の手元には手作りであろうお弁当があった。
🇫🇷これ日本君が作ったの?凄いね!
🇯🇵いえいえそんな!有難う御座います。
🇫🇷うわぁ…にしても凄く凝ってるね。この卵焼き美味しそう。
昼ご飯は既に済ましているのに、日本君のお弁当を見てしまってか、思わず口を滑らしてしまった。
🇯🇵あ、じゃあフランスさんこの卵焼きあげますよ?
🇫🇷えっ、いやいや!折角作ったんだし、日本君が食べてよ。
🇯🇵いえ、えっと…その、美味しそうって言ってくれたので、食べてほしいなぁって…。
そう段々と声を小さく言い、日本君は僕から目を逸らした。
その顔がなんだろう。僕には可愛く思えた。
🇫🇷そんなに言うなら…じゃあ貰っていい?
🇯🇵はい!
僕がそう言うと、日本君はパァッと笑顔を見せた。
🇯🇵はい、じゃあフランスさんアーンしてください。
🇫🇷えっあっ、自分で食べるよ?
🇯🇵良いんですよ!
🇫🇷あ、あーん…
日本君は僕の口に卵焼きを入れた。
ちょっと恥ずかしかったが、日本君の作った卵焼きは口の中でトロけるように甘く美味しかった。
🇫🇷凄く美味し!
🇯🇵わぁそれは良かったです!
日本君は嬉しそうに微笑みを浮かべた。
トクン…
🇫🇷…ん?
🇯🇵?どうしましたか?
🇫🇷ううん、何もないよ。じゃあ僕はそろそろ行くよ。卵焼き有難うね♪
🇯🇵あっ分かりました。こちらこそ有難うございました!
僕は日本君に手を振ってその場を離れた。
🇫🇷…何だったんだろ今の…。
『続』