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⚠️ATTENTION⚠️

・実在する国家、または史実との関係は一切ありません。

思いつきで書いたせいで急に始まって急に終わります。 一応設定はマフィアパロです。連合と枢軸が抗争を繰り広げてる世界線です。

マフィアらしくもう少し派手にやり合っててもよかったかなと思います…

***

普段は閑静なはずの街の大通りを、2台の黒い車が疾風のごとく走り抜けていく。

最大出力で走行するエンジンの唸る音に加え、車体の装甲が弾丸を弾く硬い音が通り全体に反響する。

卐 「急に銃を乱射してくるとは彼奴ら遂に気でも狂ったか」

先輩はそう言ってアクセルを強く踏み込む。車はスピードを上げ、後ろを走る車から距離を離していく。

───それはクライアントとの会合の帰り。会合場所であるビルから出た途端に一発の銃弾が車体に突き刺さった。

☀︎ 「…相手も2人のようです」

私はサイドミラーに注目しながら言う。確認できるのは運転席と助手席に座る2人の男の姿。

助手席の男は先程からこちらに向けて威嚇射撃を続けている。

卐 「誰だ?」

☀︎ 「運転席にいるのは英国です。それと───」

先輩はまさに苦虫を噛み潰したような表情で舌打ちをした。

卐 「…ソ連だな」

☀︎ 「はい」

飛んできた銃弾が同心円状の弾痕を作りながら防弾ガラスに突き刺さる。

卐 「日帝。吉報と凶報があるんだが」

☀︎ 「なんでしょう」

卐 「いい知らせは車のスペック自体はあちらよりこちらが上だ」

こういった車での近接戦になれば、結局は車のスペックがものを言う。確かにいい知らせではある。

☀︎ 「…それで凶報とは」

卐 「さすがに車体の裏側までは防弾加工されていない」

☀︎ 「成程、このまま撃たれ続けていれば何れは負けるってことですか」

私は銃を取り出し、窓を開けてこちらも負けじと射撃を試みる。

相手の持つ銃と比べれば心許ない性能のものだが、生憎手持ちがこれしかない。

卐 「時間を稼げ。援護は手配した」

☀︎ 「諒解」

ならば短期決戦に持ち込むまで。

***

☭ 「白昼堂々こんな派手なカーチェイス繰り広げていいんだろうな」

🇬🇧「…目前に敵がいるなら叩くまでですよ」

運転席に座るイギリスはそう言って皮肉混じりの笑みを浮かべた。よりにもよってなんでこいつなんかと組むことになったのか。

そんな俺の内心を知ってか知らずか、イギリスは車のアクセルを踏み込む。おかげで車内の壁に肩を打ちつけた。

🇬🇧「ぼーっとしてる暇があったら攻撃を続けてください」

なにも言い返さず、俺は窓から半身を乗り出して射撃を再開する。

弾丸がリアウインドウに命中して突き刺さった。勿論あちらの車も防弾加工済みで簡単には破壊できない。

だがどんなに強靭な装甲を持っていたとしても、弱点はある。それは車体の裏側。車の心臓とも言える原動機の集まる場所。

☭ 「おい、もう少し距離詰められないか?」

🇬🇧「そう焦らなくてもいいと思いますが。かえって危険では?」

わかっている。今回の目標は標的の殺傷ではない。時間稼ぎのようなものだ。だが。

☭ 「嫌な予感がしてな」

🇬🇧「…貴方」

イギリスが何か言いかけたとき、助手席側のサイドミラーが盛大な音を立てて外れた。撃ち落とされたのだ。

部品を撒き散らしながら道路を転がっていく。

☭ 「くそ…」

俺は銃を構え、前を走る黒い車体に標準を合わせる。

準備してきたこちらと違い、あちらは突然の襲撃を受けた。だからあちらが弾切れになれば勝ったも同然。 時間稼ぎも兼ねて長期戦に持ち込むべきか。

引き金を引く。前方に向けて放つつもりだった銃弾は、目標を逸れて飛翔していく。 なぜなら運転席に座る人物が、俺を車内に引きずり込んだからだ。

☭ 「は?お前なにして」

ふと自分の瞳は先程まで車体になかった異物を捉える。

🇬🇧「貴方の嫌な予感とやらが中ったようですよ」

車内の───それも運転席側の扉に、対物ライフルで使うような規格の大きい銃弾が突き刺さっている。

イギリスは悔しそうに表情を歪めていた。

癪だが、こいつが俺を車内に引きずり込まなかったら確実に腕を撃たれていただろう。

☭ 「…白い死神のお出ましかよ」

向かいのビルの上にキラリと光るものが見えた気がした。いつかの記憶からあの一面の銀世界をつんざく銃声が思い起こされる。

首筋を嫌な汗が伝った。

***

🇫🇮「…外した」

スコープから目を離し、ものすごいスピードで駆け抜けていく2台の黒塗りの車を見つめる。

🇮🇹♚「イギリスってば嫌に勘が鋭いんね~…」

隣に立つ男が場違いに明るい声でそう言った。おそらく本人はテンションを落としているつもりなのだろう。

🇫🇮「…あんたと組むとは思ってなかった」

🇮🇹♚「あれ、嫌だったかな?」

あまり知られていないが狙撃手には大抵観測手という相方がつく。距離や風の流れなど正確な情報を伝える役割を担うのだ。

その点では確かに彼───イタリア王国は適任だと言える。彼の観察眼は時折恐ろしい程鋭い。

🇫🇮「…別に。早く次の位置把握してくれ」

🇮🇹♚「その必要はないと思うな。前方の車を狙いつつ狙撃を避けるなんて神業以外の何物でもないもの」

彼は口を大きく開けて笑う。楽しそうな、子供じみたそれはますます場違いだ。

🇮🇹♚「仕事はお終い!帰って何食べようかな~」

そして思った。観測手としての能力は申し分ないが、俺個人の感想として喜んで組みたいやつではない。

🇫🇮「……はあ…」

小さく溜息を零しながら、彼の背中をじっと見つめた。

***

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