《黒色に塗り潰されたカラス》
#ほわのノベコン.
夕焼けの影で黒く塗り潰された鳥.
見る度に綺麗だと思っていた.
けれども,カラスはずっと黒色だった.
朝も昼も夜も全て黒色に染まっていた.
私は神様に黒く塗りつぶされたのだろうと
考えた.
そう考えると少しカラス可哀想だと思った.
私の村ではカラスは嫌われ者で,
不吉だと言われていた.
ゴミを漁るし,襲いかかってきたりするからだ.
そんなカラスと私は仲間だった.
私も神様に黒く塗り潰されていたからだ.
如何して黒く塗り潰された理由は,
ずっと分からなかった.
多分だが, カラスも私も神様に,
何かしてしまったのだろう.
そうやって黒く塗り潰された理由を考えると,
神様が残酷に感じた.
今日は学校にカラスの群れが飛び回っていた.
カラスの鳴き声がとても煩く,騒がしかった.
其れでも, 私は沢山の仲間と,
飛び回っているのが, とても羨ましかった.
私も飛んだら仲間に入れてくれるかなと
変な事を思った.
又上を見上げるとカラスと目が合った.
『此方に来い』
と言われた気がした.
きっと仲間に入れてくれるんだろう.
私にやっと仲間が出来るんだと思うと,
心から嬉しく感じた.
私は仲間の所に行く為に,空に飛んだ.
言う通りに飛んだ私は,
黒色から赤色に染まった.
薄っらと聴こえた.
“カラス”の叫び声が,
頭に響く程聴こえてきた.
コメント
5件
もしや飛び降り…!? ノベコンへの参加ありがとうございます…!!
え っ … 主 人 公 × ん だ … ? 逆 … ?