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カイザーはマウントを取ってくることが多い。今日だってまただった、こんなだと流石に嫌気がさしてくる。
「カイザーってどんくらい恨み買ってるんだろ」
練習中そんなことを考えてぼやいていたら蘭世からのパスがきた。いつも通りのパスのはずなのに今日は足が足に引っかかり転倒してしまった。目を開けると転んで打った箇所より周りからの視線が痛かった。恥ずかしくなりすぐさま立とうとすると蘭世が心配そうに駆け寄ってきた。
「潔、潔。すまんパス悪かった、派手に転んでたけどケガないか?立てそうか?」
そういうと手を差し伸べ肩を貸してくれた。
相変わらず蘭世は優しく俺を支え、助けてくれる。
「ごめん、お前のせいじゃない。考え事してた俺が悪いんだ。それと肩貸してくれてありがとな」
「大丈夫、大丈夫。それにしても潔がサッカーを忘れるほど考え込むなんてな、何考えてたんだ?」
正直この質問は答えづらい、蘭世になら言ってもいいと思うが『カイザーのことを考えてた』なんて引かれると思う。少し沈黙を置いて話を逸そうと黙った。すると後ろからいつものあの声がした。
「思いっきり転んでましたけどこんなミス世一もするんですね。ねぇ、カイザー?」
「あぁ、そうだなネス。これが試合なら終わってたぞ世一ぃ?」
カイザーの横からひょっこり顔を出した小動物感あふれているのがネス。そしてネスの前にたっている青い目、ブロンド髪、毛先に向かって青く綺麗なグラデーションになっているのがカイザーだ。この綺麗な見た目とは裏腹に性格は最悪だ。初めと同様マウントは日常茶飯事、プライドが高くいつも俺に絡んでくる迷惑な奴だ。
「うるさい、ミスくらい誰だってするだろ。」
「そうだ、そうだ。お前たちには関係ないだろ。行こう潔、あいつらのこと気にするな。」
なんでこいつらはこんなに絡んでくるんだろうか、その度に蘭世に助けてもらって最近は少し気が引ける。絡んでくるカイザーたちを無視し蘭世とロッカールームまで向かおうとするがカイザーたちがしつこく付き纏ってくる。
「世一ぃ、そんなチビの肩なんて借りて大丈夫か?どうせなら俺が貸してやろうか?」 「カイザー、世一なんかに貸さなくてもいいですよ。それにしてもあんなに転ぶなんて無様でした。」
いつものことだ、だからいつも通り流せばいいだけの話。なるべく構わないようにしようそうしたら飽きて別のところ行くだろ。少し蘭世が静かだったから様子が心配になり隣を見ようとしたが、耳をすませば微かに聞こえた。それは何かを呟いてるようにも聞こえた。これきっとさっきの身長のことか?蘭世は身長が小さいからそのことを気にして?
「蘭世…?えっと、さっきのこと気にするなよ!その、蘭世はまだ多分だけどきっと成長過程だからな、な!」
少しの沈黙の後蘭世は口を開いた。
「そこは言い切れ潔。あと身長のことは気にしてなかった、でも今のでかなり傷ついた…」
「世一、自分の味方を傷つけてどうするんです?」
ネスが可笑しげに言った。ごもっともだ、これだけは否定できない。心なしかさっきの発言のせいで蘭世の歩くスピードが落ちた気がする。今度またブルーロックから出たらツイストパン買ってやるか。それにしてもさっきからカイザーがずっと黙ったままだ、またなにか企んでいるのではないかと思うと鳥肌が立つ。しかも表情が見れないからもっとだ、後ろを振り返ったらきっとネスが絡んでくる。この状況を打破するためには何をしたらいいんだろうか…しばらく歩きながらそんなことを考えているとまた足を挫いて転んでしまった___
1話 終
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こんばんは!主です!
今回からカイ潔の腐ルーロックを作っていきます!投稿頻度は適当ですけど多分休日くらいに出すことが多いと思います。TikTokでも投稿します。いいね数が多いほどモチベが上がり投稿頻度も多分上がります。他にも色んなCPがあるのでそれらも作っていきたいです!ちなみにドロドロ系とかも作りたいです。これからよろしくお願いします!(*・ω・)*_ _)ペコリ