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私の住むマンションは白いペンキ塗りの外観はおしゃれで鎧戸も集合の郵便受けも、モダンで全体的に可愛らしい作りだった
そして何より気に入ったのが玄関を入ると大理石調のフローリングに、小さめのキッチンに二部屋そして何より気に入ったのが大きなベランダがありガーデニングが出来るようになっていたのだ
一階だけどオートロックもしっかりしていて安心だった
数日後、面接で兄の知人のクレープ屋さんのオーナーに挨拶をしに行った
オーナーは40過ぎの男性でとても優しくて、他にも兼用の仕事をしているので、実際に店を切り盛りしてるのは雇われ店長らしかった
その店長も紹介してもらった、30十代半ばの男性店長は家族の写真をタイムカードマシーンに貼っているような人でとても温厚な人だった
私はその日に制服と自分のロッカーをもらいすぐに入れるシフトを記入した
そして私の他に学生のアルバイトが数人、平日の昼間は店長と私がメインで入ることになった
出勤はフレックスのシフト制、昼のまかない付き
うん・・・・悪くない
今の私は両親や兄夫婦に頼りっきりではなく、適度の距離感を持って自立したかった
昔の知り合いなどは俊哉との2年間の結婚生活ですっかり疎遠になってしまい接点はなくなってしまった
免許証も新しく櫻崎鈴子で更新し、私は新しい環境で新しい人間関係を築くことに希望を灯した
今まで散々な目に会いながらも楽天的に物事を考える癖も徐々に戻ってきた
これ以上は悪い事は怒らないと私は自分に言い聞かせた
私は自分が変わりかけているのを感じていた
俊哉との離婚を機に成長し、学び、人生の困難に立ち向かう自信を身に付けなければならない
私は第一歩を歩き始めた