私の名前は小鳥遊優希。どこにでもいる普通の女子高校生! そんな私が今ハマっているものは『戦国武将』。中でも一番好きなのは織田信長様よ!! だって格好良いんだもん!!……あー信長様に逢いたい……。
「ねぇ聞いてる?」
「え!? ごめん、ボーッとしてた!」
「もう、しっかりしてよね〜」
「うん、分かった。それで? 何の話をしてたんだったっけ?」
「だから〜昨日テレビでやってた本能寺の変についてだよ」
「そういえばそうだね」
「あの時さぁ、光秀さんは何を考えていたと思う? やっぱり主君である信忠様を守る為とかかな?」
「うーん、どうかな? 私はちょっと違う気がするけど」
「じゃあどうしてあんな事をしちゃったのかな?」
「それはきっと本能寺の中で明智光秀さんだけが冷静だったという話を聞いたからじゃないかな? ほら、小説でもそういう設定が多いじゃない? それにさっき言ってたでしょ? 信忠様を守ろうとしたって。それってつまり信長様が殺された時に一緒にいたんじゃないかなって思うんだよね」
そう言われればそんな気がしてきた。
確かに『本能寺の変』には謎が多く残されているけど、実際に起こったことを知っている人がいるかもしれないのだ。
「……そうだといいんだけどね」
でも、この話はここで打ち切ることにした。
あまり深く突っ込んで聞くようなことでもないと思ったからだ。
それからしばらく歩くと、前方に大きな建物が見えてきた。
「あれが欲しいこれがほしい」と言い出す子供のように我欲が強い。その反面、自分の気持ちを押し殺すところがある。
また、他人から何かを与えられても素直に喜べず、「こんなものもらってもいいのか?」と考えてしまいがち。そのため人からプレゼントされた場合、その好意に対して感謝しているにも関わらず、どこか申し訳なさを感じてしまうこともあるようだ。
また、自分はダメ人間だと思い込んでいるせいで自信がなく、消極的になりやすい。しかし本当は、人並み以上の能力を持っているにもかかわらず、それを発揮することを怖れているためでもあるらしい。
そして他者とのコミュニケーションが苦手なため、社会生活を営む上で支障をきたしやすく、対人関係においては苦労が多いはずだ。また、この傾向のある人の多くは、他人から理解されないことに対して強いストレスを感じやすいという特徴を持っている。そのため、「自分は本当はこうなのに」「自分の気持ちはもっとはっきりしているはず」という思い込みが強くなりがちである。しかし、それが本当に自分の本音なのか、それとも思い込みにすぎないのか、自分でもよくわからないまま苦しんでいることが多いようだ。
【あとがき】
こんにちは!初めましての方は初めまして!! 作者の緋色ゆーみです☆ この度は『薔薇姫』をお手に取って頂きありがとうございます。
この本は小説を書くにあたって私が勉強させてもらっていたサイト様からのお題を元に書いたお話になります。
ちなみにタイトルは某有名なゲーム会社のロゴのパロディです。
今回、このような形で本を出せることになりましたのも全て皆様のおかげです。本当にありがとうございました!!! さて、今回はちょっとだけネタバレを含みつつ解説していきたいと思います。(あ、まだ読んでいない方は是非最後までお読みください!)
******************************「ねぇ聞いてよ~!」
「んー?」
「昨日さぁ……」
(また始まった)
彼女は毎日のように同じ話を繰り返す。俺はうんざりした気持ちを隠しながら彼女の話を聞いた。
「それでね、彼ったらひどいんだよ! 浮気してたんだから!!」
「へぇ」
「もう信じられないよね!?」
「そうだな」
「ほんっと最低だよ!! 今度こそ絶対に別れてやる!!」
「そうですか」
彼女は目を伏せた。
その仕草からは、何も読み取れない。
ただただ静かに佇んでいるだけだ。
「…………」
沈黙が流れる。
その沈黙に耐えられずに口を開いたのは僕だった。
「ごめんなさい」
彼女の顔を見ることができずに俯くことしかできない。
そんな僕の様子を見かねてか彼女が言う。
「いいんですよ」
その言葉に僕は救われるような気持ちになる。
「本当にごめ──」
「謝らないでくださいよ」
彼女は優しく微笑んだまま言った。
「どうして」
その表情を見て僕はさらに混乱してしまう。
「だって、こんな状況じゃあしょうがないじゃないですか」
「しょうがなくなんかない!」
思わず声が大きくなる。
「えっと、大丈夫ですよ」
彼女は全く動じていない様子で言う。
「だから! なんで?」
「えーっと、私に魅力がなかっただけなので」
彼女は少し困ったような顔をして笑っている。
「違うんだよ……」
「えっ?」
「君のせいとかそういうんじゃなくて……」
「君が嫌だとかいうわけじゃなく……」
「俺はただ……なんと言うのか……そう!俺の問題だから!」
「もうすぐ試合始まるし行こうぜ!!」
「え?あぁうん。わかったよ」
「おぉ!!今日は頑張ろうな!!」
「そうだね」
(くそっ!また言えなかった)
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