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状況を整理しよう。
私はあの時、車にはねられて…それで目が覚めたら小さくなっていた…
鏡を見るとそこには5歳くらいの私が写っている。
それにここは病院ではないようだ。周りを見渡すと普通の和室。畳にはかわいげな布団が敷かれ、そこに私は寝ていたようだ。
「お嬢様、お目覚めですか。」
「は、はい!」
扉の外から急に話しかけられる。扉が開かれ女の人が入ってきた。忍び装束のような恰好をした女性。それに今この人、私のことを「お嬢様」と呼んだ。
「え…っと」
「お嬢様、熱でうなされて三日も寝込んでいたんですよ。ご気分いかがですか?」
「あ…うん、問題は特に…」
「よかった!お食事にお嬢様がお好きなうどんを持ってきましたよ!」
そういうと女性はどんぶりに入った熱々のうどんを机の上に置いた。
「食べれます?」
「うん…いいにおい…」
おだしのいいにおいがする。トッピングはたまごにネギ、ほうれん草とシンプル。
「無理して全部食べなくてもいいですからね。」
「ありがとう…いただきます。」
うどんを食べながら自分の机の上にある書類を見てみる。書類の中に新聞紙が混ざっていたのでそれを手に取る。
日本語ではあるので読める。日付を見てみるとそこには「千九百十五年十一月七日」と書かれていた。
「嘘…今…大正時代…!?」
新聞の内容に目を通す。そこには行方不明事件の記事がいくつも書かれていた。
「あ、あの…この行方不明事件って…」
「おそらく鬼の仕業だと思います。仲間が調査にでむいているのですが…」
「鬼…?」
「お嬢様…?」
他の書類を探す。机の中に日記が入っていた。
「これ…!」
日記の中を見てみるとそこには人食い鬼のこと、各地で起こっている行方不明事件のことなどが事細かに書かれている。
そして仲間から聞いた鬼殺隊のことも
「も、もしかして…!」
どうやら私は鬼滅の刃の世界に転生しちゃったみたいです。