――頭が真っ白になった。
「城島。……城島?」
声をかけられて、初めてロメは雑誌を手に取っていたことに気がついた。
きょとんとした顔の山本がこちらを見ている。
「もしかして城島もユズナのファンだった?」
記事を凝視したまま、ロメは機械的に頷いた。
写真は荒い上に背を向けているため、男の顔は分からない。
「(……別人かも)」
反射的にルチオだと思ったけれど、見れば見るほど自信はなくなっていく。
別人であって欲しい――という願望が混じっている。
週刊誌に見入るロメの横で、山本はまた大げさなため息をついた。
「ビックリだよな、ほんと。元カレのメイクアップアーティストだってさ、そいつ」
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