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episode 3
…
キラキラと眩いお日様が輝いていたある日のこと。
須美は風邪をひき、しばらく寝込んでいた。
淳「(戸を開ける)ねぇさん!風邪は…大丈夫?」
汲んできた水に清潔な手ぬぐいを浸した後、よく絞ってから須美の額にそっと置く。
須美「淳…ありがとう。 あのね淳、ねぇさんはね。」
「淳には…優しくて強い人になって欲しいの。」
「誰かのために戦えるような……強い人。」
「あなたはお父さんとそっくりで、姉さんとしても誇らしいよ。」
「父親はすごく強くて、優しかった…。淳にも会わせたかったな。」
そう言い、淳の肩を撫で下ろす。
淳は生まれてから一度も父を見たことがなかったため、相槌を打つことしかできなかった。
✂ーーー
淳「(…今ハッキリとした。)」
「(そうか姉さん……姉さんは、父さんが“鬼殺隊”であったことを知っていたんだ_)」
父は人のために、鬼のいない未来をつくるために、命を犠牲にして戦った。
ならば僕にできることは__
淳「お館様、僕は鬼殺隊になります。必ず…父の仇を…父の思いを受け継ぎます。この手で…(跪く)」
人々がこれ以上大切な人を失わないようにすることだ。
御館様「…そうか、いい心構えだね。[微笑む]」
「君には周囲から期待が集うだろう。どうか自分のペースで自身を鍛え上げておくれ。」
「君の成長を…たのしみにしているよ。」
こうして、淳は鬼殺隊となるための第一歩を踏み出したのであった。
(一方で柱たちは、淳がお館様に質問を投げかけたことで一部が興奮状態となったが、他の柱が抑えたおかげで2人の場は保たれた。)
episode 3 complete
次回もどうぞよろしく!! ᥫᩣ ̖́-