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「新学期から転校生が来るんですが──。」
「えー?だれだれ?名前はー?」
「男?女?」
一瞬に騒ぎとなった。
「みんな、静かにっ!」
「転校生のことはまた後で。授業始めますよ。」
─昼休み─
「私知ってるの。転校生の名前。」
「なんで理乃が知ってるの?」
「バスケで同じなの。名前は」
「「優太」って言うんだけど───。」
「優太?」
「優太と学校が同じ人が言ってたんだけど、結構ウザいらしいの!」
「俺、そんなやつと仲良くできるかな〜」
「ていうか、なりたくない。」
「優太は眼鏡をかけていたわ。それに地味だし。そんなウザくなさそうだったけど。」
理乃は否定するように言った。
「地味なんだ?つまんねぇ〜のっ!」
男子生徒は、興味を失いグラウンドへ行った。
「新学期、楽しみだね!」
理乃が言った。
「ウザいなら楽しみじゃない。」
「ね〜」
女子生徒が言った。
「先生、転校生って優太って名前なんですか?」
「理乃から聞きました」
「…」
「先生?」
「なんで無視するんですか?」
「今はなんの時間か分かりますか?」
「もう授業です、教科書出して座ってなさい」
「それで、先生が転校生の事を聞いても無視してくるんだよ。」
「そうなんだ。何でだろう。」