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#### 第13話「笑ってるのに、笑ってない」
昼休み。
「いちか、昨日の続き教えてくれない?」
クラスの男子が話しかけてくる。
「あ、いいよ」
自然に笑って答える。
ノートを広げて、説明する。
「ここがこうで——」
「へぇ、すげー分かりやすい」
「ほんと?」
少し嬉しくなる。
その時。
視線を感じる。
(……あ)
教室の入口。
📱シャルナーク。
じっとこっちを見てる。
笑ってる。
でも——
(なんか、怖い)
📱「いちか」
名前を呼ばれる。
「シャルナーク、どうしたの?」
📱「ちょっといい?」
笑顔のまま。
でも、有無を言わせない感じ。
廊下。
人気のない場所まで連れていかれる。
「どうしたの?」
聞くと。
📱「さっきの」
一言。
📱「誰?」
(あ、やばい)
「クラスの人だよ」
📱「仲いいの?」
「普通だよ」
📱「ふーん」
それだけ。
でも——
空気が重い。
📱「いちか」
一歩近づく。
📱「楽しそうだったね」
「え?」
📱「あいつと話してるとき」
ドキッ。
「そ、そんなこと——」
📱「あるよ」
被せられる。
📱「笑ってた」
(……)
📱「俺といる時より」
(え)
言葉が出ない。
📱「……なんかさ」
少しだけ目が細くなる。
📱「ムカつくんだよね」
(……っ)
「ご、ごめん」
思わず言う。
📱「なんで謝るの」
すぐに返される。
📱「悪いことしてないでしょ」
「……」
📱「でも」
顔が近づく。
📱「他の男とあんな風に話されるの、嫌」
(……あ)
📱「俺、独占欲強いって言ったよね」
小さく笑う。
でも。
📱「我慢する気ないから」
(こわい、でも…)
ドキドキが止まらない。
その時。
📕「……やはりな」
後ろから声。
クロロ📕。
📕「感情に出やすい」
(うわ最悪のタイミング)
📱「なに、覗き見?」
📕「観察だ」
さらっと言う。
📕「いちか」
視線がこっちに来る。
📕「誰と話そうが自由だ」
(……)
📕「それを制限する権利は誰にもない」
正論。
📱「でもさ」
シャルが笑う。
📱「嫌なものは嫌なんだよね」
📕「子供だな」
📱「そっちこそ余裕ぶってるだけでしょ」
(やめて!?)
その時。
「いちか」
元黒幕の女子。
(来た…)
「さっきの見てた」
正直に言う。
「……正直、ちょっとムカついた」
え。
📱「は?」
📕「ほう」
「だって」
いちかを見る。
「いちか、楽しそうだったから」
(え、同じこと言ってる!?)
「でも」
続ける。
「私も同じ立場だったら嫌だと思う」
少しだけ目を逸らす。
「……だから、正直に言った」
沈黙。
📱「……なにそれ」
少しだけ笑う。
📱「素直すぎでしょ」
📕「嫌いではない」
クロロもぽつり。
「いちか」
2人+1人、視線集中。
(無理無理無理!!)
📱「どうするの」
📕「どうしたい」
「……」
言葉に詰まる。
「……みんなと、普通にいたい」
やっと出た本音。
📱「普通、ね」
少しだけ困った顔。
📕「それは難しいな」
即答。
(なんで!?)
「でも」
女子が言う。
「それでもいい」
いちかを見る。
「私はちゃんと好きでいる」
まっすぐ。
📱「俺も」
📕「同じだ」
即答×2。
(重い!!)
心臓がうるさい。
でも——
(ちょっとだけ)
嬉しいと思ってる自分もいる。
いちかの恋は——
どんどん、重く、深くなっていく。
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