「凄すぎますね」
「だよね」
「さ、お茶を」
「えぇ、」
最初はどうしようかな?
ダンジョンとかあったり?
「ねぇルナ」
「なんでしょう」
「ダンジョンってある?」
「ありますけど…」
「どこ?!」
えー。と言わんばかりの顔…
「ダメ?」
「仕方ないですね、王国からでて魔王城方面に数分前馬で走るとありますよ」
「ありがとう。で、なんでそんなに詳しいの?」
「私にも強くなりたい理由があったんですよ。」
「じゃあちょっと着いてきてね。」
「はい…」
「じゃあ私陛下のとこに行ってくるね。」
「行ってらっしゃいませ。」
「ユウナ今回は良くやった。」
「ありがとうございます」
「今回は相談…とゆうかお願いがある」
「なんでしょう?」
「明日、レインと挙式をあげてもらう。」
「え、いきなりですね」
「すまんな。」
「まあわかりました」
「じゃ私行くんで」
「あぁ」
いきなりだったな。ま、いっか。どうせ結婚するんだし。
キャッ
「すみま…!」
「ってレイン様!」
「ユウナどうしたんだ?考え事をしているようだったが、」
「それが明日レイン様と挙式をあげることになりまして…」
「は!?聞いてない…」
「そうなんですか?!」
「俺は全然いいんだがユウナの親御さんが来れないだろ!」
「ちょっと俺父上と話してくる。」
「ちょ、待ってください!」
「どうした?」
「私親いないです。」
「え?…」
そう。私には親はいない。この世界だからとかではなく現実の世界でも私に親はいない。母は遺伝性の病気で私が10歳の頃に無くなった。父はそんな現実を受け入れられなくて私を置いて出ていった。
「そうか。すまなかった。」
「いえ、言っていなかった私悪いです」
「そうか。俺はもう行く、」
「はい。」
「ルナ?」
「どうしましたか?」
私が1番に伝えたかった人!
「私明日レイン様と挙式をあげることになっちゃった!」
「えぇーーー」
そりゃそうよね。私も心の中で思ったもの。
「じゃあ私張り切っちゃいますね!」
「え…?」
嫌な予感。
「ユウナ様!ドレスを選びましょう!」
「でもウエディングドレスじゃ?」
「ここはお城ですよ?ウエディングドレスなんて山のように有ります!」
「はいはいちょっと待って!」
予想はしてたけど山のようにか…
「え、まさかこれ全部着るの?!」
「もちろんです!」
「えー。」
数時間後
「うん。やっぱりこれが1番いい!」
「じゃあこれにしようかしら。」
疲れたァー。
「当日のヘアメイク期待しててくださいね!」
「え、えぇ」
なんか変なところでスイッチ入ったな。
「痛っ」
「どうしました?」
まだ完全に治ってなかったのか…
流石に無理だったか。ヒールは勉強しなきゃな。
「え、ユウナ様、血!」
「やばっ!だ、大丈夫よなんともないから」
「今日は早くお休みになってください」
「えぇ、そうするわ」
「私お片付けするので1人で行けまか?」
「もちろんよ」
まさか傷口が開くなんて。まだ一時的にしか直せなかったか。
手術前の仮止めみ たいね。
やばい。視界がぼやける。部屋まだかな。
広すぎるよ。
バタッ
レイン様…
「ん?ユウナ?」
「!今すぐ治療班を私の部屋に!」
「了解しました!」
「頑張れユウナ」
「これで命に別状は無いでしょう」
「そうか。」
「では私はこれで。」
「ユウナ…」
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