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優菜が記憶の中にどっぷりとはまっていると、突然優菜の電話が鳴りだした。優菜は慌てて外に出て、発信者を確認する。
「非通知…?何でこんなに大事な時に限って…」
とりあえず、優菜は電話に出ることにした。
「はい、もしもし」
「今どこにいますか?」
相手は全く知らない人。だが、声のトーンが低い事から、相手は恐らく男だろう。
「あの、誰ですか?」
すると男は、こう言った。
「藤宮奏斗を、殺害した者です」
それを聞いた瞬間、優菜は感情のコントロールが効かなくなり、怒りを抑えきれなくなった。
「奏斗くんを殺そうとしたんですか!?」
「そうです」
「…奏斗くんは、まだ生きていますから!死んでなんか…無いですから…」
優菜は溢れそうな感情を押し殺し、強がって口答えをした。
優菜は電話を切り、泣きながら奏斗の待つ病室へ向かった。