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好きだけじゃダメなんだ!

5 - 桐山第二体育館 ー夢への第一歩となった場所‐

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2024年02月25日

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話を纏めると、クラスは普通科3年3組のクラス。とても賑やかで女子が多く、クラスの仲もかなりいいという評判だ。そんな担任の先生は前話でも言った山口慶介先生で、とても優しくてカッコいい。ママの娘って公表してない為、先生達以外内緒。当然ショーの事も内緒。

「それでは、来月の8日よから1学期一杯よろしくお願いしますね」

「「よろしくお願いします」」

ママのと一緒にそう挨拶をした。

「こちらこそ。生徒も喜ぶと思いますよ」

校長もそう言った。そして私たちは学校を後にした。駐車場には既に車が来ていた。車に戻ると

「お帰り~、どうだった?」

美柑が出迎えてくれた

「雰囲気的には良かったし、担任の先生もかっこよくて優しそうだし」

「良かったじゃん。そうだ!ついでに春ねぇが働いてる所に行こうよ?丁度昼時だし?」

「ごめん。今からショーがある体育館の下見に行かないといけないの」

ママが平謝りする。

「じゃ~その後は?」

「向こうは仕事」

美柑はなんとか交渉するも結局駄目で、不貞腐れながらショーの下見に行く事をOKした。

「じゃ梨子、お願いしていい?」

「わかりました」

マネージャーがそう言って、桐山第市二体育館に移動した。

体育館に到着。その場所は、普段は関係者以外立ち入り禁止なのだが、今回のイベント関係で特別許可が出た。中に入ると奥にステージがあり、そこから180℃見渡せる場所。

「うぁ広い…」

私より先に美柑が反応した。

「でしょ?ここではコンサートとか行われる所だからね」

定期的に色んなイベントに備えて、構造を変えれる優れものらしい。今回はファッションショーが行われるので、そのステージの真ん中から会場中央付近まで通路を設置。そこに半円分度器の形をしたステージを設置する予定らしい。

「凄い…私ここを歩くの?」

TVで視るよりも全然違う雰囲気に呑まれていた。

「そうよ。あれ?緊張し始めた?」

ママが笑いながら言う。

「私が歩いていいのかな?」

「大丈夫に決まってるじゃない。何よ今更」

「でも…」

「ショーをするみんなが気持ちいってよ~?歩いてるだけで歓声を浴びるんだから、セレブ気分なんだって」

「そうなんだ…」

今の私には凄さが伝ってこない。視聴者側だと私だったら回ったりして楽しむのに…とか思ってたのに、本番が近付いてくるにつれ、絶対に出来ないだろうと思ってしまう。


モデルの皆さんは、どんな気持ちなんだろう…


「なーにここまで来て弱気になってどうすんの?あなたが言い出したんでしょ?」

ママが見兼ねて喝を入れる様に私に言う。


確かにそうだ。言い出しっぺの癖に弱気になっちゃってる


「そうだけど、いざ!っとなると…」

「まぁまだ2ヶ月あるから焦らずにゆっくり、心を落ち着かせて本番に望みなさい」

「はい」

そうだね。まだ心の準備まで時間はある。しっかり整えよう。不安ながらもそう言い聞かせて家に帰った。


to be continued…

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