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「遊ぶぞ!」
川俣先輩が宣言した。
「賛成の賛成なのです!」
未亜さんが真っ先に賛意を示して。
「そうですね、テストも終わりましたから」
「ずっと天気も悪かったですし」
と美洋さんと彩香さんも賛成。
しかし。
「ごめんなさい。前に言った通り、この3連休は別件があって」
と草津先生。
つまり車とか調理場とかお泊まり施設は使えないという事だ。
しかし。
「大丈夫だ、策はある」
川俣先輩は強気だ。
「草津先生、例の件、頼んでおいて貰えましたよね」
「ええ。七橋先生も乗り気でしたよ」
「ありがとうございます。という訳でこれだ」
川俣先輩はパソコンを操作する。
部屋の端にあるレーザープリンターが唸りだした。
「今週土曜日の活動予定だ。もう七橋先生には渡してある」
ぱっと内容を見る。
活動内容は『自然への感謝と食材採取及び調理』。
内容は食べられる野草採取と釣りと料理。
調理場所及び試食場所は学園内セミナーハウスのキッチン及び食堂。
そんな感じで記載されている。
「いつの間にやったのですか」
「月曜に先生に、今週末は予定ありと聞いてさ。頼めそうな先生に頼んでみた」
抜け目がないというか、先走りというか。
でもまあ、この野外滑動部の部長は川俣先輩だし。
全員寮員だから3連休が暇なのも簡単に想像つくし。
ただ僕が気になる点がひとつ。
「七橋先生ってどんな先生なんですか」
確か2年の担任で家庭科の先生だったよな。
家庭科の授業が無い僕には接点が無い先生だ。
「いい先生ですよ。良くも悪くもおっとりしている感じで」
「温和で、のんびりした感じの先生なのですよ」
彩香さんと未亜さんによれば、問題は無さそうだ。