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「…別れよう。」
『…はぇ…?今なんて…』
阿形くんと会えていない。
…別れてから1ヶ月。
私から別れを告げてしまった。
正直大後悔だ。
なぜ別れを告げたのだろう。
逢いたい気持ちはたくさんなのに…もの凄く会いづらい。
別れを告げたのは私が持病で寿命が短く、医者から「もう少しで寿命が尽きる」と言われたからだ。
別れたくて別れていない。
本当はもっとたくさん一緒にいたかった…
…最期まで一緒にいたかった…
「あぎょたん…」
元気な彼の声が聞きたい。
明るい彼が見たい。
優しい彼に逢いたい…
「会いたいよ…」
「寂しいよ…」
「貴方の姿が見たいよ…」
彼の姿を1ヶ月見ていない。
元気だろうか…
とても心配だ…
…そんな時1つの電話が。
「…あぎょたん…?」
彼だ。
彼には持病の事を伝えていない。
だからもちろん病院にいるとも知らない。
とりあえず電話に出てみる。
「…もしもし。」
『…………』
しばらくそのまま沈黙が続いた。
[…あのさ。]
「…うん、」
[今って…どこにいるの?]
「…病院だよ。」
[…え、]
「言ってなかったんだ。ずっと。」
「持病で寿命が短い事。」
[…そんな…]
[それじゃあ…別れた理由って…!]
「…そう、寿命がもう少しで尽きちゃうから…」
[待って…嘘だよね…?!]
「うぅん、本当。」
[…嘘だって言ってよ…!]
「ごめんね、嘘じゃないの…」
[今から行く!!]
「え、でも…」
[いいから!]
「…うん…」
私だって…私だって生きたかった…
生きてあぎょたんと楽しい事たくさんしたかった…!
死にたくないよ…
どうにかしてよ…
「…あぎょ…たん…」
私は既に苦しくなって息絶えそうになっていた。
『〇〇ちゃん…!!!』
『お願い…お願いだから…』
『生きてよ…死なないでよ…!』
『君がいないと…俺は…』
あぎょたんは強く私の弱々しい手を一生懸命握っていた。
「…あぎょ…たん…」
「最…期に…」
「…これ…」
『これ…!』
『ネッ…クレス…?』
「…そう…」
「あぎょたん…」
「最期に貴方に会えてよかったよ」
『「最期」だなんて嫌だよ!!!泣』
『死なないでよ…!!!泣』
『生きてよ…泣』
「……あり…がと…泣」
「わたし…あなたに出会えてとってもとっても…幸せでした。」
「…短い間ではあったけど…」
「………毎日…たのし…かっ…」
「………………」
────────────
『…〇〇ちゃん…!!!』
なにか言いかけたとき…彼女は永遠の眠りについてしまった。
『……〇〇ちゃん…泣 〇〇ちゃん…泣』
俺は震える声で彼女の名前を呼び続けた。
もちろん返事はない。
それでも必死に呼び続けた。
彼女は帰ってくる事はない。
もう一生会う事はできない。
あの可愛らしい笑顔ももう見れない。
『…〇〇ちゃん…泣 ごめんね…泣』
もっと沢山一緒に居てあげれば良かった。
もっと沢山話したかった。
『こんな彼氏でごめんね…泣』
想いを伝えきれなかった事にとても後悔している。
最期にくれたネックレス。
ハートの形をしている。
俺はこれ以上にもっと愛していた。
君への「大好き」と言う気持ちはきっと永遠に残る。
…〇〇ちゃん…大好きだよ。愛してるよ。
ずっと愛しているよ。
今頃天国にいる「君」に…この気持ちが強く伝わってるといいな。